フラヌーズ(遊歩人) パリ在住

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

ポンヌフ橋を覆う「洞窟」

 

  パリのポンヌフ橋を覆う「洞窟」をセーヌ川沿いから見た。写真家でアーティストJRがデザインした期間限定のインスタレーション。

  「洞窟」は、6月2日火曜日の午後、パリを襲った悪天候により損傷を受けた。パリ最古の橋を没入型の洞窟へと変貌させる構想で、錯視の演出、膨張構造、音響作品、嗅覚を使う体験を組み合わせるということだったが、作品の公開は延期され、修復中。

 

ジュリエット・ビノシュ初監督映画『En nous』のプレミア上映会

  ジュリエット・ビノシュ監督、アクラム・カーン主演の映画『En nous』(私たちと共に)の特別なプレミア上映会に5月30日夜、行ってきた。今日6月3日からフランスで劇場公開される。

 

   長年フランスを代表する女優として活躍してきた、ビノシュの監督デビュー作。映画は、2007年、英国のダンサー兼振付師アクラム・カーンとビノシュが世界各国で公演を行ったダンス・パフォーマンスを、その企画段階から公演当日までの長期間にわたって記録したドキュメンタリー。

 

   上映会は、テアトル・ド・ラ・ヴィル・サラ=ベルナール(パリ4区シャトレ)劇場で行われ、満席。上映に先立ち、ジュリエット・ビノシュ本人が登壇し挨拶。2008年2−3週間カーンと踊ったその舞台で映画上映できる喜びを語った。この時間は欧州チャンピオンズリーグ決勝の時間と重なり、「サッカーじゃなく映画を選んでくれてありがとう」とユーモアたっぷりに語る一幕も。

   2007年、ビノシュとカーンは、他に類を見ない芸術的な冒険に乗り出した。アクラムは演技を、ビノシュはダンスを、それぞれが目指す道を切り開くべく、二人は共同で脚本を書き、舞台作品『IN-I』を創り上げた。この作品は世界中で120回上演された。私は東京でこの公演を観た。

 

 

  映画は、リハーサルから本番に至るまでの創作過程の核心へと観客を誘い、その過程での苦悩、喜び、葛藤を赤裸々に描き出す。パフォーマンスを作り上げる過程で激しい議論を繰り返すビノシュとカーンの姿が、見る者の心を揺さぶる。

   23時過ぎに上映終了。サッカーは、パリ・サンジェルマン(PSG)が優勝し、パリは花火が上がり、PSGのウェアを着た若者もたくさんいて、喜びに溢れていた。

フランスでは母の日にカーネーションはNG?

   フランスは、日本と違って、5月の最終日曜日(ただし、キリスト教の精霊降臨の主日『Pentecôte』が同じ日曜日となってしまう年には、6月の第1日曜日となる)が母の日である。「Fête des Mères(母親の祭日)」と呼ばれている。

 

  この日(昨日、5月31日)は花屋さんの稼ぎ時。以前に夕方近くに花を買いに行ったら、大した花が残っていなくて残念な花束になってしまったので、午前中に義母に贈る花を買いに行った。

 

  夫が選んで、こんな花束を作ってもらい、メトロで義母の家へ。

【花束持ってメトロで移動】

  義母が料理を準備してくれていて、夕食会となった

 

 

  私も夫も義母も花束に満足。

 

  ところが‥。

 

  食事中に義母が「パリではカーネーションはお墓にお供えするお花」と言い出した!

 

 ええええー。

 

 わー、ごめんなさい、カーネーションがいっぱい入っている花束になってしまった。でも夫がこの花を選んだのよ。

 

 

   調べてみると、フランスではこの日にカーネーションを贈る習慣はない。フランスに限らず欧米一般では、カーネーションは日本の菊に似たイメージで、お墓にお供えするお花とされている。特に白いカーネーションは亡くなった人に手向けるお花。

 

夫「お母さんがカーネーションが好きだから選んだ」

私「日本ではカーネーションは母の日に贈る花なんです(言い訳)」

義母「大丈夫よ。南フランスとパリでも習慣が違う」

 

  所変われば品変わる....。ちなみにカーネーションはフランス語でœillet。発音難しい..。

【稼ぎ時の花屋さん。店員さんもいつもの2ー3倍いて、待っている人もいた↑↓】

ルロワ・メルランでカーテンを買って取り付けた

   猛暑が続くパリ。連日33度。

   窓が新しくなって大喜びだけどカーテンがない。

 

     ガムテープでカーテンを貼って寝ていて、朝起きたら太陽が燦々🌞。カーテンは床に落ちていて早朝に目覚めた。

     よし、カーテン買いに行こう。まずは窓の大きさなどを細かく紙に書き出した。まだ暑くない開店と同時に、パリ市内のルロワ・メルランleroy merlinへ。ルロワ・メルランはフランス全国にあるDIYショップチェーン。

 

   これまで取り付けていた遮光ロールカーテン(幅45センチ)も持っていき、部品を替えて使えないかと頭を悩ませたが、現在の窓には大き過ぎる。扉に取り付けるなら40センチ幅のロールカーテンを新しく買うしかないが、商品も少なく、この時点でロールカーテン案を断念した。

 

遮光ロールカーテンを取り付けた日のブログ

https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2023/07/10/034653

 

   カーテンにするなら、上の方にカーテンを取り付けて、一枚だけカーテンを付ける方法と、2枚の扉ごとにカーテンを取り付ける方法がある。いずれにしても窓がプラスティックなので穴を開けなくて済む商品を見つけ出すしかない。

 

  結果的に2つの方法、2つの商品を発見。いずれもシール式になっている。

 

  しかし、上の方に取り付けるための商品は、取り付けた場合、壁からの幅が5センチしかないのが気になった。新しい窓は取っ手部分が9センチくらい飛び出しているし、右の窓は上の方を斜めに開けて、風が入ってくるシステムになっている。シール式は、どう探しても5センチのその商品しかない。1キログラムが最重量と書いてあるのも気になった。

 

  結局、扉に2つのカーテンを取り付ける方法に決めた。レール部分に小さな穴が開いていて取り外し可能。部品2つセット(合計4)とレール2本とカーテン2枚を買った。合計48ユーロくらいでした。

   

   帰宅してカーテンは長さが長すぎるので短くした。遮光効果を狙って、切るのではなく、折り返して短くすることに。

   部屋が暑いので、最初は針と糸で縫ったが、その方法だと針を通した穴が開いてそこから光が差し込むことに気づいた。2枚目のカーテンはノリになるテープを使ってアイロンを使って短くした。暑い中、重労働だった。

 

  カーテンを取り付けた翌朝から快眠へ。良かった、良かった。

 

  パリで何度もルロワ・メルランの商品にお世話になってきた。夫がTEMUという中国の激安ネットショップでカーテンを買って配達してもらおう、と提案してきたが、私が却下した。

 

   フランス人夫に、フランス企業を応援してあげようよ、と説得した。

【ルロワ・メルランで買って自分で貼った台所の壁紙】

 

  ルロワ・メルランお洒落だよ。今まで買ってきた他のカーテン、壁紙みんな気に入っているよ。ー私の方がフランス人になってきた。

【ルロワ・メルランで以前に買って大満足の遮光カーテン↑。このカーテンもアイロン頑張りました】

   

 

 

 

パリで窓を取り替えた

   私が自分の家(集合住宅の一室)の窓の惨状に気づいたのは2021年、今から5年も前のことになる。新型コロナでロックダウンがあり、家にいるしかなく時間を持て余したため多くの人が日曜大工に勤しんでいた。

   私も窓枠をペンキで塗ろうと思い立ち、じっくり窓を見て、ああ、これ↓は駄目だ、と思った。この窓いつ崩落するだろうと心配になった。

  このように傷み具合が凄まじい↑。Youtubeで調べたが、ヤスリで削ってペンキを塗る。あまりにも時間がかかりそうで、さらに窓を傷める危険もありそうだ。窓そのものを取り外して取り付ける自信もない。

 

 問題があるのに、見て見ぬふりをしてきた。

 

 昨年12月その窓が閉まらなくなり、窓の修理ができる知り合いに頼んで取っ手を変えてもらった。白い取っ手が黒色に変わったが何とか閉まるようになった。

  そして3月、その窓を開けたところ、ついに右側の窓の金具の一つ外れて、閉まらなくなった。

 

  早く修理したい。だが、電話して来てもらった1軒目の業者は治すことができないと言った。

     3月だからまだ寒い。開いた窓の部分を段ボールで補修(写真↑)。窓がある部屋にベッドがあるのだが、寒すぎて、眠れない。別の部屋の床に3晩、寝る羽目になった。

 

  やっと治してくれる業者が見つかり、窓は何とか閉まった。代金は230ユーロ程度だった。閉まったとは言え、閉めるのにコツがいる。再び閉まらなくなるのが怖くて開けられない。

 

   ついに、窓の取り替えを決意した。4ヶ月ごとに窓に問題があるようでは暮らすのが大変だ。この際、全部取り替えてもらおう。

 

  3社見積もりをお願いして、1番安かった業者に決めた。結局、窓を修理してくれた業者が1番安かった。約1700ユーロ。窓を採寸して新しい窓を作るという。約2ヶ月かかるとのことだった。

 

 その2ヶ月の間に姪16歳が泊まりに来た。窓の傷み具合を隠すため私はDIYショップルロワ・メルランで買った白いシートを一生懸命貼った。

 

   我ながら、傷み具合が上手に隠せていると自画自賛。全部貼るのに1日がかりだった。

  一昨日、窓ができて、工事になった。いよいよ30数年パリで頑張ってくれた木製の窓ともお別れである。頑張って私が貼った白いシートともお別れである。ちょっとだけ寂しかった。

   作業員は3人でやってきた。

  新しい窓↓もやってきた。

   窓が取り外された。

 

  数時間後、この通り↓。

  

 おー、数カ月ぶりに窓が開けられる。心地良い風が入ってきた。

  新しい窓は美しい。PVC樹脂素材ということで今までと雰囲気が変わるのではと心配していたが、白壁に調和した窓で大満足。二重窓になって今までよりも防音断熱効果を期待できそう。

 

  ただ問題は今までのように穴が開けられず、カーテンがまだない。

  ここ数日、快晴で33度越えのパリ。

パリからゾーン5までの旅②ゴッホが最期に暮らしたオーヴェル・シュル・オワーズ

  ゴッホが最期の2か月を過ごし、わずか2ヶ月で80点以上の作品を描いたことで知られる、オーヴェル・シュル・オワーズ。パリから電車で約1時間半程度で訪れることができ、日帰り旅行にもぴったりの小さな町。

    4月の晴れた日曜日、行ってきた。 ゴッホゆかりの場所を巡るのも楽しいが、町のあちこちにお花が咲いていて歩くのが心地良かった。

   12世紀から13世紀にかけて建てられたオーヴェルのノートルダム教会↓。ゴッホに描かれたことによって世界中で知られるようになった。

  午前中はミサで見学が難しかったので、午後にもう一度行って教会に入って内部を見学した。

    しばらく歩くと、ゴッホの像がある公園がある。

ザッキンによるゴッホの彫刻↑

 

      ゴッホが住んでいたラヴー邸↑。1890年の5月から7月にかけて、ゴッホはこの店の3階の屋根裏部屋を借りていた。ゴッホが屋外で自殺を図った後、息を引き取ったのもこの部屋だった。

 

   以前に入場したことがあるので今回は入場しなかった。本当に小さなアパートの一部屋で、説明を聞きながら見ていると涙が出そうになった。

 

 

 

   ゴッホについての説明板↑があって、ゴッホについてたくさん知ることができる。

   ゴッホも描いた町役場

 

 

   ゴッホとテオの墓↑

   ドービニーの家の庭↑。

   ゴッホの「麦畑」の絵が描かれた辺り。今はいちめんの菜の花畑↓だった。

  ゴッホの最期の絵はオーヴェルのこの木の根っこを描いたものだった↑。

 

オーヴェル城

 

  ドクターガシェの家まで歩いて行った。

 途中の道がとても好き。

 

ドクターガシェの家の室内↑

 

 駅を挟んで町の反対側にはオワーズ川が流れている。

川沿いでくつろぐ人々↑

 

   ゴッホもだけど、この町の雰囲気が好きだ。

    メモ  パリ北駅から日曜日は直行便があって45分で行けた。オーヴェルも往復5.1ユーロで行ける。

 オーベールの駅には花がたくさん咲いていて、最後まで見送ってくれました。ありがとう、ゴッホ。

 駅に咲く花↑

パリからゾーン5までの旅① プロヴァン

   パリの公共交通機関は、2025年からゾーン5まで一律料金になった。ゾーン1からゾーン5まで移動しても現在、1回2.55ユーロで移動できる。なんとパリ市外まで往復5.1ユーロで移動できる(体験談だが、以前は往復約16ユーロだった場所もある!)。そんなパリ市外ゾーン5までの日帰り旅を集めてみた。

  まず、おすすめしたいのは、世界遺産のプロヴァン (Provins) !

【プロヴァンの城壁に登って撮った1枚】

 

   パリ東駅から近郊列車P線で約1時間20分。中世にはシャンパーニュの大市の開催都市として知られ、2001年12月13日にユネスコの世界遺産に登録された(登録名は「中世市場都市プロヴァン」)。セーヌ=エ=マルヌ県の都市。

   パリもセーヌ川周辺が世界遺産だが、パリから日帰りでも、もうひとつ世界遺産が見れてしまう。しかも中世と来た。パリとは別世界。たった5.1ユーロで旅できてしまう。お得!

   都市はその中世の城塞で知られている。1200メートルの距離に22の塔が幾何学的に配置されており、城塞の中心的な塔は1226年から1314年にかけて建造された。城塞に登って歩くこともできる。

【プロヴァンの城壁で行われていた鷹を使ったショー】

 

   何度も訪れていて、セザール塔に登ったこともあるし、地下道見学ツアーに参加したことも、6月の中世祭を見学したことも、クリスマスのショーを見たことも、昨年11月11日にfête de Nifletteに行った。

【セザールの塔(Tour César)】

 

  今回は4月の晴れた日に訪れた。花がたくさん咲いていて、歩くのが心地良かった。プロヴァン市およびプロヴァン市民博物館(Le Musée de Provins et du Provinois)↓には初めて入館した。

プロヴァン市およびプロヴァン市民博物館(Le Musée de Provins et du Provinois)↓の内部↑

  プロヴァンの駅から歩いて10分以内の場所に美しい小川↓が流れているのを見つけた。

【小川のある公園の説明板】

【サン・キリアス参事会管理聖堂(Eglise Catholique Collégiale St Quiriace)】

 【サン・キリアス参事会管理聖堂(Eglise Catholique Collégiale St Quiriace)内部】

 

【サン=アユール教会(Église Saint-Ayoul)】

【サン=アユール教会(Église Saint-Ayoul)内部】

 

  毎回発見があって、パリから日帰りで1回では見尽くせない。季節ごとの良さがある。

  【ノートル・ダム デュ ヴァル塔(Tour Notre-Dame-du-Val)】

 

  プロヴァン実は結構広い。中世好きなら、晴れた日に一日中歩き回るのを進める。

   プロヴァンはフランス最大規模の中世祭りで知られる。2026年6月13日と14日の週末にも、再びヨーロッパで最も偉大な中世祭りの舞台となる。