29日23時33分。
今日はさつま芋をオーブンで焼いてバターをつけて食べた。お団子の代わりのお月見のお供え物です。
30日朝の月。
29日23時33分。
今日はさつま芋をオーブンで焼いてバターをつけて食べた。お団子の代わりのお月見のお供え物です。
30日朝の月。
私は人混みが嫌いだ。
だから、夫に平日に有休を取るようにお願いした。私も働いているので、なかなか同じ日に出かけられない。
そして、数日前にネットで二人分のチケットを購入。正規入場価格15ユーロだが、手数料が1枚当たり1ユーロずつプラスされ、2人分で32ユーロ。その時点で、午前中10時や11時は満員でチケットが買えなかった。お昼ごはんでも食べていこうとのんびり構え、午後2時を予約購入。
そうして臨んだニコラ・ド・スタール展。たまのデート、のんびりゆったり美術展という気分でいた。着いてびっくり。結構な人混み。なになに、平日午後ってこんなに人多いの?スタールって、凄い人気なんだなあ。
ニコラ・ド・スタール(Nicolas de Staël、1914年 - 1955年)は、最初の写真のイケメンのロシア出身のフランス人画家。15年のキャリアの中で、1,120点以上の絵画を制作した。抽象画、表現主義、印象派、自然主義、フォーヴィスム、キュビスム、風俗画......。当時のあらゆる芸術運動に挑戦し、その芸術と技術の 絶え間ない進化を示した。
パリ市立近代美術館は 、この画家に焦点を当てた大規模な回顧展を開催中。フランスでは20年ぶりとなるこの展覧会には、200点以上の絵画、ドローイング、版画、ノートが年代順に展示されている。
【初期の作品】
パークドプランス(サッカーの試合を描いた)などのこの画家の最もよく知られた作品や、めったに公開されることのない絵画を鑑賞することができる。個人蔵の作品が半分以上あって、この展覧会を企画した人に対して頭が下がる。ありがとうございますm(_ _)m とにかく個人蔵が多かったが、ディジョンの美術館からもいい作品が来ていて発見だった。
私はアンティーブで展覧会を見て以来のスタールのファン。自宅のお手洗いにポスターを飾っているくらいだ。
展覧会ではアンティーブのピカソ美術館で見た作品がたくさんあって、「また会えたね」と嬉しくなった。
【上の4点の絵画は「また会えたね」。海が見えるアンティーブのピカソ美術館でゆったり鑑賞したことが思い出される】
展覧会では、年代順に作品が飾られ、その変化も分かりやすい。作品もたっぷりあって、素晴らしい。初めて見る作品がたくさんあった。
【上の2点はディジョン美術館蔵。いいの持ってるなあ】
旅する画家とも言われるほど、ニース、パリ、アンティーブ、メネルブなどで描いた。特にシチリア島旅行時の鮮やかな色の風景画は発見だった。凄い、かっこいい、素晴らしい!まあ、でも、このシチリア旅行、妻と愛人と一緒だったのよね…。
知らなかった。死の直前55年にカモメが飛んでいくのを描いた作品があったのね。ヴァン・ゴッホも死の少し前にカラスが飛んでいく作品を描いていたのを思い出した。
41歳で自殺(?)したスタールの人生が悲しくて感情移入してしまい最後、どんよりしてしまう。
スタールの死については、なぜ若くして亡くなったのか気になって自分なりに調べて別のブログで書いたことがある。
http://franceartsanpo.blog.fc2.com/blog-entry-3.html
【花、個人蔵】
【静物画もたくさん描いたスタール。静物画もいい作品、知らなかった作品がたくさん展示されている】
展覧会のポスターを買って、お手洗いのポスターを貼り替えた。来年1月21日まで。これぞ、パリに住んでいる贅沢。もう一度行ってもいいなあ。
「ヨーロッパの大温泉保養都市群」として、2021年に世界文化遺産に登録されたのは、オーストリア、ベルギー、チェコ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの7カ国、11の温泉地。これらの都市の温泉地では、古くから知られていた温泉による治療や、建築や食文化、社交なども含めた温泉文化が1700~1930年代に栄えた。(フランスからはヴィシーが登録されている)
その登録地の一つであるドイツ、バーデン・バーデンでは、ローマ時代から使われてきた温泉に加えて、中世から20世紀初頭にかけて発展した歴史的な街並みが残る。
バーデン・バーデンに来たのは2020年冬以来2度目。このときはまだ世界遺産に登録されていなかった。1回目の来訪で2泊し、2つの温泉施設を堪能し、絶賛する気持ちが生まれての再訪。今回も、また2泊した。今回は夏。前回の冬とは違って緑が眩しく気温が高かった。
バーデン・バーデンの街はこじんまりしていて、高級ブティックやお洒落なレストランも多く徒歩で回るのにちょうどいい。2つの温泉施設もすぐそばある。毎回、ホテルやアパートをこの2つの温泉施設のすぐそばに取っている。フランスで温泉がついているような高級ホテルは宿泊代金も結構なことが多いが、私はバーデン・バーデンでは毎回ホテルやアパートを一泊80ユーロ以下で予約している。
そして、温泉施設はというと…。今回も2箇所とも堪能。
★フリードリヒスパード
大人の温泉。混浴で裸で入る。廊下は大きなシーツのような布でからだを隠すことができるが、それ以外は裸で入る。
前回来たときは女性専用曜日があって、その日に行ったが、今回は男女混浴しかなかった。
入泉料35ユーロ。ローマ帝国時代を再現したような素晴らしい内装。17のサウナや蒸気風呂、冷泉、温度の違う温泉を順路に沿って回る。ここでしか味わえない体験。おすすめー。
住所:Römerplatz1, 76530 Baden-Baden
営業時間:9:00~22:00
★カラカラテルメCaracalla Therme
広大な敷地。屋外の温泉は庭の中にあって広々している。カラカラテルメは日本のスパに似ている。1階と屋外の温泉部分は水着で入浴する。2階にサウナがたくさんあって、サウナ内は裸で、タオルの持ち込みすら禁止である。2泊3日のうち、私はカラカラテルメに2度も行った。サウナなし1階の温泉だけ2時間の入場で19ユーロから。
2階の奥に、樹々の中にある木造の小屋のサウナが雰囲気がある。
住所:Römerplatz1, 76530 Baden-Baden
営業時間:8:00~22:00
【温泉施設内の写真は撮影禁止のためパンフレットより転載】
フランスではこんなに気軽なお値段で入れる温泉施設を私は知らない。パリから近いアンガレバンの温泉施設は、高級ホテルで、数年前に電話して尋ねたら入泉料80ユーロとか90ユーロと言われたし、最近ヴィシーの温泉施設にも電話したが、病気療養の人や100ユーロ以上のマッサージなどのサービスを受ける人が優先で、当日朝に電話して空きがあるか尋ねてくれと言われてしまった....。フランスで、30ユーロ程度で入れる温泉あったら教えてください。
モッズファーザー、UKロック界のカリスマ、ポール・ウェラーが5年ぶりにパリにやってきた。
9月12日、パリ、サル・プレイエルSalle Pleyel劇場。そのコンサートに行った。
かっちょえー。
いや~、素晴らしかった。会場は満席。前の方は立ち見になっているが、ぎゅうぎゅう詰めな感じ。これじゃあ、飛び跳ねられないというくらいの満席。客席にいるのは、ポール・ウェラーと同年代が多い。男女比率だと男性が6割くらいだろうか。
ポール・ウェラー65歳の声は、数年前に日本公演で聞いたとき以上に、ますます力強く、円熟味を増しているように感じた。その才能の突出ぶりは、私にはいくつかの曲はポール・ウェラーだけの演奏で聴きたいと思わせるほどだった。完成度の高さに恐れ入った。完璧過ぎてロボットだろうか、と疑うほどだった。真のアーティストだなあと感慨深かった。超人、スーパーマンだった。いや、職人かもしれない。
バンドは、ドラム2人、ベース、ギター、サックス兼フルート、キーボードのミュージシャンとポール・ウェラーの計7人だった。
ドラム パーカッション
Steve Pilgrim と Ben Gordelier
ベース
Jake Fletcher
ギター
Steve Cradock (d’Ocean Colour Scene)
サックスとフルート
Jacko Peake
キーボード
Tom Van Heel である。(sudouestというフランスの新聞のネット記事で名前を確認)
セットリストはこちら。
My Ever Changing Moods
Cosmic Fringes
I'm Where I Should Be
That Pleasure
Headstart for Happiness
Old Father Tyme
Jumble Queen
Stanley Road
The Piper
Glad Times
All the Pictures on the Wall
Hung Up
Fat Pop
Village
More
Shout to the Top!
Saturns Pattern
It's a Very Deep Sea
Above the Clouds
Into Tomorrow
The Changingman
Start!
Peacock Suit
(ENCORE)
Broken Stones
https://youtu.be/nb6apMMvU3c?si=yCuE39Av2-a2g0ve
On Sunset
Testify
Rockets
ザ・ジャム、ザ・スタイル・カウンシル時代も含めて通算約40枚もアルバムを出していて、同じツアーであっても同じ曲を演奏しないポール・ウェラーなので、私はどの曲を演奏するのか当てよう、一緒に歌おう、と予習して行った。
が、今回は誰にも当たらない選曲だった。なぜなら、新曲も1曲あったのだ。まだ知られていない曲をパリで聴く。なんという幸せ。Jumble Queenという曲である。
https://youtu.be/ahcBk3mJvYM?si=KJq1o-hbv1p2h99I
2017年以降に出したポール・ウェラーのアルバムが好きで、特に2018年のtrue meaningという60歳を記念したアルバムがアコースティックで名曲揃いで好きなのだが、このアルバムからの曲は一曲も演奏しなかった。ドラム2人というバンド編成なので、リズム重視の曲が多かったのだろう。
パリのsalle playelという会場では過去にオーケストラの演奏を何度か聞いた。ポール・ウェラーは2019年以降、オーケストラとの演奏のライブアルバムを2枚出しているので、オーケストラとの演奏を期待したが、さすがにそれはロンドンまで行かないと聴けないのかも…。
https://youtu.be/w7vKx_XgFWQ?si=MNsP-jPZVDgV3rr1
結果は、全28曲中、2020年のアルバムOn Sunsetから5曲、2021年のアルバムFat Popから5曲、そしてザ・スタイル・カウンシル時代(1982年-1990年)の曲が4曲だった。さらに、スタイル・カウンシルのShout to the Top! の演奏ではポール・ウェラーの娘さんであるリア•ウェラー(Leah Weller)と共演。この仲良さそうで幸せそうな雰囲気も素敵ー。
https://youtu.be/xzE--3_xCxc?si=vd7JWvVeW9Bi8sYZ
ザ・ジャムからはStart! 一曲だった。
https://youtu.be/9TEBtOo2D0k?si=EhFszc3POZ2C7Azw
パンク時代のこの曲演奏する姿も全く違和感なくかっこいいー。
残念だったのは1回目のアンコールの後、パリの観客がもっと叫ばなかったこと。パリ公演はポール・ウェラーのヨーロッパツアーの一環なのだが、翌日13日ボルドー近くのMergnacやスペインBILBAO、Vigoなどの会場では2回目のアンコールがあってザ・ジャム時代のtown called malice を演奏し大盛り上がりだった...。
ボルドー近くのMergnacのtown called malice
https://youtu.be/zuqyfpMrsVY?si=JRRJXsV4qkzufwm1
私は15歳からポール・ウェラーのファンで、高校生の頃は下敷きのクリアファイルにポール・ウェラーの写真を入れていたものだ。大人になって来日公演にも何度か行った。
私はポール・ウェラーのTシャツを着て行き、さらに早めに会場に着いて2023年版のTシャツやバッジを購入。物販はこんな感じ↓。販売員もフランス語がだめで、英語しか喋れなかった。
会場のSalle Pleyelも凱旋門から徒歩5分で、とても美しくてパリらしい。ファンタスティックな夜だった。
部屋の窓辺にポール・ウェラーの2023年ツアーTシャツを飾っている。Tシャツには公演日と場所が書いてある。現在、イタリアを回っていて、25日オーストリアのウイーン、26日ドイツのミュンヘンで締め。行きたいなあ。
参照
https://www.sudouest.fr/culture/musique/en-images-paul-weller-au-krakatoa-comme-un-roi-16647015.php
https://www.setlist.fm/setlist/paul-weller/2023/salle-pleyel-paris-france-33a2243d.html
パリ15区の「松っちゃん」に1人焼肉に行ってきた。松っちゃんのお昼セットは、焼肉+ミニサラダ+春巻き+ご飯、お味噌汁がついてカルビ定食15.5ユーロから。カルビ•ロース定食16.5ユーロにした。
ほっほほー。
この焼肉の機械で焼けるのが素晴らしい。こんがり焼いて熱いうちにタレにつけていただく。
私は昔から1人焼肉が全然平気なおやじな人間で20代でも日本で会社の近くにあった焼肉屋に1人でランチに行ったものだった。
パリでは日本のような霜降りは望めないが、十分に柔らかくて美味しい。何と言っても、店員さんも日本語が分かるので安心できる。
個人的にはロースとカルビーだとカルビーの方が好きで、次はカルビー定食にしようと思った。
あれ、いつもの噴水と違う。
光の具合によってキラキラと七色に光るガラスの建物。なんだろう。
ガラスの足場らしい。
説明板があった。ここはパリのパレ・ロワイヤル庭園。
2022年4月には緑の宇宙人出現