パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

時間はすべての人に平等にある

 時間は、誰にとっても平等だ。貴重な時間をどう使うか、管理するのは私自身だ。私は、’軟禁‘’中ではあるが、自分の時間を自由に使うことはできる。3次元を移動する自由は失ったけれど。

 外出制限令の3月16日以降、何に時間を使ったか、考えてみる。

新型コロナウイルス関係の情報収集とそれについての夫との議論
◎備蓄も含めた買い物(スーパーなどに品切れが多く以前以上に時間がかかる)
◎手洗い
◎掃除(毎回帰って来たら靴の裏なども拭くようになった)
◎料理
◎友人との電話やチャットでのコンタクト
◎散歩かジョギング
◎ラジオ体操
◎夫と一緒に語学の勉強
◎英語のロックのCDをかけながら歌う
◎ブログを書く
◎スキンケアに時間をかける
◎ゆっくり紅茶やコーヒーを飲む
◎映画を見る
◎花の水を変える

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(抹茶を立てました。左は抹茶ミルク)
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(こんな可愛いお店も営業中。‘’戦時‘’中でもマカロンは生活必需品)

 日本人に備蓄を勧める動画をいくつかYou Tubeで見かけた。
 私は外出制限令が出る前、備蓄は全くしていなかった。新型コロナウイルスに対しては心配し、アルコール消毒液を買って持ち歩いていたり、外に出るときはマスクをしていたけれど、3月17日までの間に何か特別な物を買い溜めしていなかった。

 そのこともあって、最初は、トイレットペーパー、パスタ、パスタソースなどを少し買いだめした。私が買った時間帯は混雑は起きていなかったが、結果的に備蓄したものは、そのとき以上に客が減った今でも、私の住んでいる地域では、買える物ばかりである。


vogueという雑誌のサイトで、日常生活を幸福にする5つのアイデアという記事があった。
https://www.vogue.fr/beaute/article/bonheur-5-idees-pour-etre-plus-heureux-au-quotidien

1,瞑想
2, 新しいレシピで料理
3,スキンケア
4,品質のいい紅茶を味わう
5, 室内で植物を愛でる

どれも家の中でやれることばかりで、やりたいなあ、と思ったのだが、今ではブランドものの紅茶を簡単に手に入れるのは難しいようだ。スキンケア用品も薬局でしか買えず限られている。
 植物を愛でるは、花屋は開いてないが、スーパーでバラが買えたので、現在はアネモネとバラを飾っている。瞑想はブームらしく、夫にも関係者からも瞑想の仕方の情報が送られてきた。いつかやってみよう。

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(ミイラフォレで買ったジャンコクトーの描いた絵が描かれたコーヒーカップ、ランブイエ城のミュージアムショップで買ったガラス製品。旅行や移動ができないか今だからこそ、思い出のあるお気に入りの物を使えるのがうれしい)

 結局のところ、新型コロナウイルス情報収集にかなりの時間を使っている。今日も首相が17時から演説するというので、テレビの前に座っていたら、演説が始まったのは午後6時近くで、それが終ったのが19時半。実に2時間半もの時間を使ってしまった。

 新型コロナウイルスの情報収集にだけ、時間を費やされないようにすべきだ。私たちの脳が、情報に汚染される。持病を持たない16歳がパリの病院で亡くなった、知っている地名の身近な名前のスーパーのレジ係が亡くなった、今日は○人死亡、病床が足りず○人待ち、マスクがない、と怒る病院関係者、苦しそうな人の映像。情報からマイナスのエネルギーばかりを受け取ってしまう。
 
 CDを持ってて良かった、と書いた。You Tubeで音楽はいくらでも聞けるけれど、CDを持っていて良かった。You Tube も、ネット検索もコロナウイルスの情報に汚染されている。You Tubeを開けば、コロナウイルスの情報もまた候補に一緒に入っていたりする。

 CDだと音楽を聴くことに集中できる。CDの表紙のジャケットはそのアーチストの世界観を表していて、歌詞カードを見ながら一緒に歌うこともできる。英語の歌詞だと訳詞もあって、意味を考えることもできる。ネットで検索すれば訳詞が見つかる場合もあるけれど、そこに行きつくまでに、広告だったり、私の脳を汚染する情報を取捨選択しなければいけない。

 いよいよ、住んでいる地域が新型コロナウイルスとの闘いの時期になった。48時以内に、パリの病院のキャパシティを超える患者数になるとネットの記事で読んだ。奇しくも冬時間が終わり、夏時間が始まる日だ。明日からテレビを見るのを控えようかな。きっとできないだろうけど。