パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

パンデミックは昨年10月にシュミレーションされていた WHOも参加

 いきなり自由な時間ができて、結局私がしてしまったもの。それは、世界を少しでも理解しようとすることだった。テレビ、ネット、You Tube、新聞...材料は限られているけれど。ある違和感がきっかけだった。

 「新型コロナウイルスは凄く危険だ。自粛しよう。日本人は危機感がない」。マスコミや、You Tubeの上位に上がってくる情報で、海外に住む日本人がと呼びかけている内容に違和感だらけだった。私も海外に住む日本人の1人だが、新型コロナウイルスの怖さを自分の目で見たわけじゃない。専門家でもない。その恐怖はマスコミから伝播したものだ。他人に自信を持って伝えられるほどじゃないのだ。

 私は新型コロナウイルスも怖いが、戦争の足音や全体主義や、自粛やコンフィヌモン(外出制限令)後に来るであろう世界大恐慌や失業率アップや、監視社会になることや家の近くに増えたホームレスが怖い。私のような意見は現れない。その違和感が凄かった。イタリアから日本に帰った有名人が「日本は人がいっぱい外にいて怖い。日本人は危機感が足りない」。だったら帰らなきゃいいのでは? これって言わされてない? 私だったら「ヨーロッパは死者数多くて怖かった。感染しているかもしれない私を受け入れてくださってありがとうございます。ホッとした」って言うだろう。

 確かに日本国や県は危機感がない、という事例はある。入国管理はどうなっているんだろう?全員を検査してないのか? 要請だけで取り締まらず、大丈夫か? と、思う例はあった。

 でも、一般市民が、海外の感染地域から来てない一般市民に、外に出てる人が多いからって危機感がないって言うのってどうなの? 日本は欧米に比べて死者の数全然少ないし、インフルエンザで600人死んでも大ニュースにはならないよね。。。恐怖煽り過ぎでは。。。? 8割自粛をみんなで達成して早く活動再開しよう、って雰囲気ならいい話だと思うけど。

 私の知る日本在住者、2月ごろから、自粛していて怖いから病院に行かないと言ってる。恐怖で病院に行けず、持病あるのに、薬もらえないのも、また心配だ。

 一方で家に、籠もって料理しよう、レシピを公開しようという風潮も、自分もやってみたものの、違和感だらけだった。緊急事態なら、レシピに沿って、何軒も食材探している場合じゃないのでは? 食材が一つ足りなくても普段から作っている料理を作って、美味しく食べる。それで十分じゃないか。

 とにかく、世界は有事だ。日本と安全保障条約結んでいるアメリカをじっくり見ていよう。世界は戦争中じゃないのか? すっかり世界情勢ウオッチングが最大の暇つぶしになっている。

 ○中国共産党
 ○アメリカのトランプ大統領自国第一主義
 ○ディープステート=世界金融資本、大富豪、グローバル化を望む勢力

 ネットでは新型コロナウイルス後の覇権争い、この3つが争っていると見ている人がいるようだ。これに、ロシアを加える人もいるようだ。

 今ではYou Tubeでこうした話を簡単に聞ける時代になった。政治的立場はどうあれ、この方はこう国際情勢を見ているんだと思いながら見るのは、面白い。

「ひとりがたり馬渕睦夫」世界は三つ巴の戦争状態に
https://youtu.be/PXsV7OewcDQ

 ディープステート(影の政府)についてグローバル企業という人も戦争屋勢力、という人もいるようだ。国際情勢解説者の田中宇さんは軍産と言ったりしている。

 もともと、ディープステートという言葉は、トランプ大統領自身が言い出したもので、トランプ大統領支持のメディアで使われてる。ディープステートとは、国際金融資本家を中心に、金融業、石油業、軍産複合体、大手メディア等を牛耳る人たちのことだ。こうした話は、民主党支持者からは陰謀論フェイクニュースとみられている。

 だが、国家予算よりも多額の資産を持つ富豪や大企業たちの権力は無視できない。選挙にしても、そういった人たちの支持なしには勝てない。いずれにしても権力の動きというのが国対国という一枚岩ではないという視点は持っておきたい。

 3月26日のガーディアン紙によると、イギリスのブラウン元首相は世界の主要国の指導者に対し、一時的に「世界政府」を設立するよう呼び掛けた。こういう動きが確かにあるのだ。

 You Tubeでは、トランプ大統領 対 ディープステート、トランプ大統領が正義の味方で悪いディープステートから私たちを救ってくれるという筋書きで語られていたりする。だが、私は、トランプ大統領の会社自身、ロスチャイルドなど大富豪から支援を得ており、そう簡単ではないのでは、とも思っている。

 経済学者のジャック・アタリは、2025年までには中国共産党一党独裁は終わると言っている。これは、ディープステートにとって、これまで中国の共産主義体制はもはや必要ではなくなった、ということだろう。

 You Tubeで、「人工削減計画」という動画を見たのは、約1ヶ月半前、外出制限令が始まったころだった。なぜ、You Tubeが私にそれを見せたのか分からない。その言葉を検索したわけではなく You Tubeの上の方に来るから見たのだから、それだって意図的に、見せられたのかもしれない。陰謀論と片付けることもできたのかもしれない。

 その動画では、ナオミ・クラインの「ショック・ドクトリン」という本について語っていた。ショックドクトリン、自然災害や戦争、経済破綻を利用して大衆を怖がらせ、自分たちの都合のいいように体制変更をすること。上記のような違和感を感じていた私は、今の私の状況に似ている気がした。だから、その動画を無視できなくなった。

 「人口削減計画」は、陰謀論と言うが、隠されていたことではなく、検索をかければ、出て来る話だ。agenda21などで検索をかければ良い。

 さらに、その動画が教えてくれたようにビル&メリンダ・ゲイツ財団、ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センター、世界経済フォーラムの共催で「イベント201」と呼ばれるコロナウイルスパンデミックシミュレーション演習が2019年10月18日にニューヨークで実施されていた。このイベントでは、コロナウイルスは18カ月以内に6500万人の死者を出し、世界経済を大暴落に追い込んでいくというシミュレーションを話し合っていた。WHO(世界保健機構)のマイケル,・ライアン氏も参加している。

Event201
https://youtu.be/Vm1-DnxRiPM

 この会議が開催されたことが現在の新型コロナウイルス禍の予告だとか、陰謀と言う人もいるようだが、コロナウイルスの脅威は以前からあり、備えようとしてくれていただけ、と見ることもできる。2月初めにフランスのルモンドはこのイベントに触れながら、陰謀論フェイクニュースを否定する記事を載せてもいる。

 だが、と私は今、思う。せっかくこうした会議を開催しながら、WHOをはじめこの会議の参加者は、なぜもっと早く、新型コロナウイルスの危険性を警告しなかったのだろうか?(シミュレーションの新型コロナウイルスと実際の新型コロナウイルスが同じものではないにせよ) パンデミックを起こす程の危険性がある、と警告していただろうか。この約2ヶ月後に中国武漢新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、1月、2月と世界に警告する時間はあったはずだ。

 WHOと言えば、先月半ばトランプ大統領が中国寄りだと批判してWHOへの拠出金を辞めると発言したのは記憶に新しい。また、3月末ごろまでWHOは一般市民に、マスクは必要ない、有害である、とすら言っていた。今になって双方がマスクをしていれば感染は大幅に減らせると言い出した。3月の間、私がマスクをつけて外に行くのは相当に勇気のいる行為だった。(昨日フランス2で、マスクへのフランス政府の対応の変化について、政府関係者はWHOの勧告に従ったものと話していた)

 シミュレーションの日は昨年10月18日。3月まで時間はあったはずだ。パンデミックになる前に対策を研究し予防対策を世界に呼びかけられなかったのだろうか。

 3月11日にWHOがパンデミック宣言をするのだが、既に2月から新型肺炎はメディアでも大きく取り上げられていて、WHOに対して早くパンデミック宣言してくれ、という声があったほどだった。WHOのパンデミック宣言についてはこの記事が詳しい。

https://diamond.jp/articles/amp/232186?skin=amp&device=smartphone


 2月に普通の日本人と連絡を取ったら、「武漢の人がたくさん死んでいる」と人道的に心を痛めていた。ニュースで流れてもいた。そのとき、私も何もできない無力な自分を恥じた。結局、自分や家族に呼びかけてマスクをつけたりジェルを買っただけだった。世界に向けて何もしなかったという意味では私も同罪かもしれない。でも、国際機関は、私と違って1人でも多くの世界の人間の命を救うため、健康を守るため、動いてくれる、研究してくれる、広報してくれる。勝手にそう期待していた。それは幻想だったのかもしれない。

 2018-2019年のアメリカに次ぐWHOへの拠出第2位は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団である。

 
参照情報

親トランプメディアにも感染拡大の責任、ビル・ゲイツ氏へのフェイクも深刻に
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19396?page=3


米国民3割、コロナ「人が作った」 ビル・ゲイツ説まで、朝日新聞
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASN4N621LN4CUHBI00G.html?pn=

世界保健機関(WHO)への拠出国
https://www.swissinfo.ch/jpn/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9_%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%BF%9D%E5%81%A5%E6%A9%9F%E9%96%A2-who--%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%B3%87%E9%87%91%E6%8B%A0%E5%87%BA%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%85%8B%E3%81%AF-/45696414

Qui finance l'OMS ?
https://www.liberation.fr/checknews/2020/04/17/qui-finance-l-oms_1785538

ルモンド
https://www.lemonde.fr/les-decodeurs/article/2020/02/06/coronavirus-la-fondation-gates-a-t-elle-organise-une-simulation-de-l-epidemie-a-la-fin-de-2019_6028667_4355770.html

https://moneyzine.jp/article/detail/154637

https://president.jp/articles/-/35066?page=1

https://www.francetvinfo.fr/sante/maladie/coronavirus/coronavirus-comment-bill-gates-est-devenu-la-cible-favorite-des-complotistes-des-antivaccins-et-de-l-extreme-droite_3925815.html

Jerome R. Corsi
Killing the Deep State: The Fight to Save President Trump