フランスは美しい。フランス人さえいなければー。こんな常套句をどこかで耳にした気がする。どこかの外国人による言葉だったかもしれない。
うん、そうだよなあ。私にとっても、フランスは美しい。だけど、フランス人観察もなかなか捨てたもんじゃないよ。
国営放送FRANCE2の夕方午後8時のテレビニュースで、コンフィヌモン(外出制限令)が緩和されて、フランス各地を紹介するようになった。私は、不安になるような悪いニュースはご飯を作ったり食べたりして最近はザーッと流して見ているが、このフランス各地の紹介の時間になると、テレビの前に駆けつけテレビにへばりついてじっくり見ている。
【エステレルの美しさを紹介するテレビのニュース】
これまでに印象的だったのは、南仏のリュベロン、昨日はロット県、今日は南仏エステレルを紹介していた。うわー、私の大好きな地域の広告をしすぎないで、と思ったり、まだまだ見たことがない地域がある、行ってみたいなあ、と思ったり。
【テレビのニュースで紹介されたロット県の美しい村】
今日は友達の家に行き、一緒にご飯を食べた後、パリ郊外のイエール川沿いを歩いた。川沿いには「詩人の道」というものがあり、看板に詩が書いてある。ボードレール、ヴェルレーヌ...
私が気になってしまうのは、中世の詩人、フランソワ•ヴィヨンである。
ヴィヨンについては泥棒や強盗、放蕩者というイメージは持っていたが、ウィキペディアで説明を読むと、司祭を殺した、とすらあってビックリする。それでも、中世最大の詩人、最初の近代詩人で、フランス建国にすら影響を与えた、とも言われている。
泥棒で殺人犯がフランス国のなりたちにすら、関係があるの? 遊び人が文化を育てたということだろうか。私の常識を壊してくれるという意味で、やっぱりフランス人は面白い。
日本では、作家の太宰治がヴィヨンのファンだったらしく、そういえば「ヴィヨンの妻」という作品も残していたなあ、と思い出した。ヴィヨンの妻にはなりたくないものだ。詩を味合うくらいでちょうどよい
やっぱりフランスは美しい
パリ近郊のイエールも美しい。
その美しさを上手く伝えているのは私の写真じゃなく、下のブログの方の写真だ。美的センスが高い人が多いのもフランス人の特徴だと思っている。
イエールの写真が美しいブログ
やっぱりフランス人は凄い人がいる。フランスって国も面白い。