パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

2つのデモによって2つのバスのトラブルに遭った土曜日

 6月13日土曜日、19時ごろバスに乗ろうとすると50分待ち。。次の停留所まで歩いて別のバス路線に乗ろうとすると60分待ち。。。

 現在そもそも新型コロナウィルスの影響で地下鉄の駅も、オペラなど多数の駅が封鎖されていて、バスは大事な市民の足となっている。せっかくなので現在、閉鎖中のメトロの駅を自分のメモのためにも載せておこう。

Ligne 2 : Villiers, Place de Clichy, Barbès-Rochechouart et Stalingrad,
Ligne 3 : Villiers, Havre Caumartin, Opéra et République,
Ligne 4 : Barbès-Rochechouart et Strasbourg-Saint Denis,
Ligne 5 : République et Stalingrad,
Ligne 6 : La Motte Picquet-Grenelle,
Ligne 7 : Porte de Choisy, Opéra et Stalingrad,
Ligne 7 bis : Danube et Buttes Chaumont
Ligne 8 : Félix Faure, Ledru Rollin, Michel Bizot, Strasbourg-Saint Denis, Grands Boulevards, Opéra, La Motte Picquet-Grenelle et République,
Ligne 9 : Havre-Caumartin, Strasbourg-Saint Denis, République et Grands Boulevards,
Ligne 10 : Cardinal Lemoine, Chardon-Lagache, Vaneau et La Motte Picquet-Grenelle,
Ligne 11 : Rambuteau et République,
Ligne 12 : Marx Dormoy, Notre-Dame de Lorette, Rennes et Rue du Bac,
Ligne 13 : Place de Clichy

 歩いて帰ろうかとも思ったが、何度か書いているように、家の近くの道が、一つはレストランのテラスによって非常に歩きにくい、もう一つは、たくさんのアフリカ系の男性たちが路上で話し続けている道があって、歩きづらい。二つの道をできるだけ使いたくないとなると通れる道が、非常に少なく遠回りになる。

 結局地下鉄2駅分逆に遠くまで歩いて、開いている地下鉄駅を見つけて、地下鉄で何とか家に帰ることができた。ほっ。。

 バスが走っていなかった理由は、日本でも報道されたことだろう、警察の暴力や人種差別を非難する約1万5000人規模の抗議集会があったためだ。

https://www.bbc.com/japanese/53038446

 ニュースで見たら、後半は警察と参加者が衝突、催涙ガスが使われるシーンもあり、まるで戦場。近くを通っていなくて幸いだった。

パリでのデモの様子がよくまとまっているビデオを貼ります。

https://youtu.be/iVYCA1m3Oyk

 全米に広がった警察による黒人暴行死への抗議の動きに触発され、フランス各地でこうしたデモが相次いでいる。アダマ・トラオレさん(当時24)が4年前、パリ郊外で警官に逮捕され、警察車両の中で意識を失い、警察署で死亡した事件が再び注目されている。上記のビデオの最初のシーンで、デモ参加者に呼びかけている女性がアダマさんの姉妹のアサ・トラオレさんだ。


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【和やかな雰囲気で抗議集会の跡形もないレピュブリック広場、15日撮影。14日朝、パリ市の清掃車が来て広場を清掃しているのを見かけた】

 一方で、警察を管轄するカスタネール内相が「人種差別の明確な疑い」があれば処分すると述べたことなどに怒りを示した警察労組が12日、パリのシャンゼリゼ通りなど各地でデモを行っている。

 13日、私は午前中、Mantes-la-Jolieマントラジョリーに行っていて、駅の近くで、10人以上の物々しい雰囲気の警察官を見かけた。バス停で待っていると、警察官が来て「11時半までここにバスは、来ない。ここから出ていけ」とその場を追い出された。トホホ。ここまではるばる来たのに、この先、バスに乗れないんだ。2時間に1本もないバスなのに。。

 後で、知ったことだが、そのカスタネール内相がマントラジョリーに来ていたから、警備が厳しかったようだ。

 
https://www.leparisien.fr/faits-divers/policiers-de-magnanville-tues-en-2016-christophe-castaner-au-commissariat-de-mantes-la-jolie-13-06-2020-8334861.php

 上記の新聞によると、この日、カスタネール内相は4年前の6月13日にイスラム国(IS)のメンバーと名乗る男によって暗殺された警察官カップルの追悼のために、マントラジョリーの警察署を訪れていた。だが、約10人の警察官の出迎えは冷ややかだったと記事にある。手錠などを投げ捨てるなどして抗議の意思を示したともある。

 フランスに住むということは、こういうニュースから逃れられない運命のようだ。

 そもそも13日は新型コロナウイルスの影響で10人以上の集会は禁止されていた。14日マクロン大統領が演説で集会禁止の終わりを宣言したが、新型コロナウイルスが消えてなくなったわけではない。私もテロに反対する2015年の「Je suis charlie ジュ シー チャーリー」のデモの時は、デモに参加したが、今回は注意深く見守っていようと思う。