これ、かわいい。
これ、オモシロイ。
これも。
これも。
なんかいい感じ。
全部オルセー美術館に展示されている企画展のものです。
どこかユーモラスで、和むなあ。フランスにも、モンスターっていたんだー。日本の「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪たちを思い出しました。これらはすべて、フランス人外科医、Léopold Chauveau (1870-1940)の作品。35歳から作品を創り始めたのだそう。Au pays des monstres. Léopold Chauveau (1870-1940)という企画展を開催中なのです。
【Au pays des monstres. Léopold Chauveau (1870-1940)の展覧会会場】
でもChauveauさん、かわいそう。第一次世界大戦では2人の息子、妻、父、親友を失ってしまったとあります。私なら何もかもが嫌になってしまいそう。そんな試練にも負けず、モンスターたちの生みの親であり続けたのですね。作ったモンスターすべてには名前をつけたそう。多才な人で、作家でもあり、イラストもえがきました。
感動の涙を流しそうになりながら見ていくと、おお、日本からは、とても小さい根付のかっぱやだるまがあった。日本のものに出合うと嬉しいなあ。
日本からは首や手足の伸びる妖怪の浮世絵も登場です。
やっぱり日本は、モンスター(妖怪)先進国よね。すごい、すごい。
オルセー美術館ではもう一つ別の企画展James Tissot展もあっています。こちらは入場者が多く、午後3時頃にはこれくらいの列ができていました。
私は人が多いと疲れるのと、新型コロナウイルスの時期に無理して人混みの中で作品鑑賞しなくてもいいかと思ってしまい、こちらはさーっと見て終わりました。
【上記の2点はJames Tissotの作品】
2つの企画展はいずれも9月13日まで開催中です。
約5ヶ月ぶりにパリの美術館に行きました。私が5ヶ月もパリの美術館に行かないなんて、やっぱり世界は変わったんだなあ、と改めて思います。美術館巡り大好きで1ヶ月に1度は行っていたのですが、マスクしないといけないのと、予約しないと入館できないので疎遠になっていました。
ネット予約しないと入館できないため、入館については行列はなく待ち時間ゼロでした。
美術館は2階、3階は閉館中です。
5階の印象派の絵画については、午前中なら普段よりはゆったり見れるかもしれません。敢えて狙わずとも平日の午後、印象派のコーナーで、こんな写真が撮れてしまうほどの状況です。
私の場合、芸術鑑賞時は、有名かどうかに関係なく、その時に私が惹かれるもの、自分が好きと思えるものを大事にしています。その日の体調、心調によって惹かれるものが変わります。今日は、カミーユ•ピサロやクロード•モネの緑の表現に惹かれました。
同じ美術館に何度行っても楽しめてしまいます。
やっぱり芸術はいいなあ。楽しくなりますね。
【彫刻たちも私のワクワクした気持ちを代弁してくれてるよう】
でも、長時間のマスクは苦しい。はあ、やっと息ができた。テラスで一休み。オルセーは5階にテラスがあるので助かります。でも、多分このテラスもマスク着用義務はあるのです。マスク長時間は、我慢大会か、何かの訓練のよう。
【テラスからの景色】
7月29日、パリを歩くだけで、心地よい日でした。