8月に行った旅行の中で立ち寄った場所について書いておこう。
コートダジュールの半島、Saint-Jean-Cap-Ferratサン＝ジャン＝キャップ＝フェラ。世界有数の超高級別荘地。この地域には一般公開している邸宅もあり、 これまでに私も、ヴィラ ケリロス、ヴィラ サントスピール(ジャンコクトーが壁などに絵を描いている)を訪れた。
今回は夫が行きたいというので、La villa Ephrussi de Rothschild ヴィラ&ジャルダン エフルッシ・ド・ロスチャイルドに行った。私はここに行ったのは2回目。一人で海で魚と戯れているのが気持ち良くて、暑いし、歩きたくない、一端は夫に行きたいなら一人で行ってきてと言ってしまうくらい、2回も行きたいというモチベーションがなかった。
バスチケットがバス買えないという問題があったので、バスに乗れず午前中に来るつもりが、海で泳いだりしながら道草しながら徒歩で行ったので午後3時過ぎになってしまった(私のせいだ)。午後7時が閉館である。庭園が広いため見学に時間がかかるので、もっと早く行くことを薦める。
私は入場する前に入口の受け付けの女性に言われたことに機嫌が悪くなった。オーディオガイドを貸してくれない。スマホにアプリをダウンロードするよう促される。私は最初のアパートにネット接続設備がなかったので、あまり消費したくないし、スマホ1台でカメラとオーディオガイドと両方しながら見学するのは疲れる。
【このヴィラを建てたベアトリス・エフルッシ・ド・ロスチャイルドの肖像画】
【タピスリーも素晴らしい】
結局、他の見学者がオーディオガイドを使っているのを見て、夫に一人で、行かせると夫の分1台は借りることができた。人種差別か？と騒ぎ立てそうになる私を夫がなだめた。もう一度私は入口の女性にゴリ押しして、入場から約15分後に貸してもらうことができた。身分証明書との交換で借りることができる
新型コロナウイルスを使った時代の流れである。感染の危険がありますから、と言い訳できる。こうやって設備投資を削減する理由ができる。マクドナルドのトイレが使えない問題と良く似ている。
そのうち、スマホを持たない人間は、たくさんのことができなくなるだろう。他の見学者の中に、スマホ操作している人もいたので、人種云々と関係なく、すべての人に、できるだけオーディオガイドを使わず、スマホでやってほしいのは確かだろう。ちなみに日本語の解説もある。
10年ほど前にここを見学したときは、フランス人のガイドさんが案内してくれて、30人くらいのグループで話を聞いた記憶だ。時代は変わっているのだなあ。
まあ、いろいろ言っても仕方がない。今から100年前、50年前なら私のような庶民なぞ、見ることができなかったヴィラだ。大事な不動産をたった入場料15ユーロで、お見せしていただいているのだ。
本題に入る前に、長くなった。一回目に来たときに私はこのヴィラの解説書(フランス語)を買って今でも持っている。あまりその時と変わっていない。
銀行家アルフォンス・ド・ロスチャイルド男爵の娘ベアトリス・エフルッシ・ド・ロスチャイルドが1905－1912年に建てた邸宅。非常に美しい場所にあり、窓から見える海も含めて調和の取れた第一級品の芸術のように、夢のように美しいヴィラだ。ルイ15世とルイ16世時代の家具、フラゴナール、ブーシェなどの絵画、フランスやドイツの陶磁器などのコレクションを見ることができる。
帰って来て、写真を見ると、やはり美しく、素晴らしい。暑くない時期に、モチベーションたっぷりに見なかったことが悔やまれる。
テーマごとに造られた庭園が9つある。フランス庭園では音楽に合わせて動く噴水が見れる。
夫は日本庭園を含めてすべての庭園を見学した。私は暑い、頭が痛い、熱中症になりそう、コロナのこの時期無理しないことは大切だ、と言って4つくらい庭園を見て邸宅に引き返してしまった。実は前回来たときも、日本庭園を見なかった。あああ、また行かなききゃ。
