パリに戻る前、カンヌのホテルに一泊した。
ずっとアパート滞在ばかりだったので、シーツが新しく、広々として、掃除もしなくていいことが嬉しかった。やっと1泊だけヴァカンスらしいヴァカンスだったとも言える。
ホテルには、屋上テラスがあって、朝食がバイキングだった。新型コロナウイルスの時代、トングを使い合うバイキング形式はもう終わりかと思っていたが、カンヌでは健在で、卵、ハム、マドレーヌなどいろいろ選べて嬉しかった。
列車での出発前に、カンヌの街のレストランで食事した。
メインとデザートだけなら、17ユーロ、前菜込みの3品で23ユーロから昼食が取れるレストランLa MEISSOUNIEREである。
【付出しのオリーブのペーストが美味しい】
以前にここの前菜のサーモンが美味だったので同じ物を注文した。
私の記憶では、サーモンに赤たまねぎ、フヌイユやグレープフルーツが入っていたが、今回は人参、クールジェット、赤玉ねぎが入っていた。(真似して同じような物を作ってみたので、外食は学びとアイデアの機会でもある)
魚料理はエイのアーモンド焼き、ケッパー添えで、付け合せの人参のピュレが美味だった。
パンナコッタも生クリームの味が濃くて美味しい。
TGVが止まらない駅に近いアパート滞在だったので、最後の一泊をTGVが止まる駅近に取ったのは悪くない考えだったと思う。
カンヌの市場の野菜たちが輝いて見えた。ホテル滞在なので買う必要がないのに、買いたくなった。11日間の海のそばでのアパート滞在は素敵だったが、近くに市場さえ見つけられなかったので、車のない人間にとって、改めて都市の暮らしの利点も感じることとなった。