台所のシンクの下に水漏れ発見。工事終わったばかりなのにそりゃないだろ。
まずい、バケツがない。ちょうど良い大きさのバケツ、汚かったから捨てたばかり。その3週間前、拾ったが長い間使っていなかった大きめのバケツも捨てた。「ときめく物だけ手元に置いて断捨離しましょう!」って、整理の達人、こんまりさんが爽やかでとても可愛い雰囲気で言っていたではないか。どうすりゃいいんだー。
とりあえずcarte d'orというメーカーのバニラアイスクリームのプラスチックの箱があった。私の救世主だ。これをシンクの下に置いた。泡のある水が溜まっていく。こうした箱もプラスチックは環境に良くないということで紙素材に変化しているので、最後の一個だった。助かった。ホッ。
翌朝、水道屋さんにSMSで連絡。連絡が来ないので数時間後に電話してキャップの付け忘れだと確認できた。バケツを買い直さなくてすみそうだ。
バケツにはいっさい、ときめかない。バケツを使わないといけなくなる状況に、全くときめかない。だが、バケツは、万が一の水漏れのため備えておくべきパリの必需品のような気がする。古い建物ばかりの街だから。
台所工事、まだまだ細かい部分をきれいにしたいということで、パリのDIYのお店、ルロワメルラン(Leroy merlin)に通って頑張っている。
日本にいたとき、DIYしたことがないので、ルロワメルランの巨大な施設の中(地下2階まであったのね)で迷子になったり、相変わらずサービス精神の薄い店員に、はーっとため息をついたりしながら、35ユーロ分、タイルや接着剤、作業台に巻く板などを買ってきた。
フランス語では、この一見ガムテープのような作業台の切断面に貼るテープをBande de
chant plan de travail と言います(日本語では何と呼ぶのでしょうか)。この単語が役立つ日本人このブログ読まないだろうなあ。パリでこれを買う日本人はあまりたくさんいないだろう。
店員さんに、尋ねまくって、ルロワメルランの地下の奥に売ってた。これを見つけた自分で自分を褒めよう。
【このままだと裸の板で、美しくないのでこの切断面に貼るのです】
【貼るとこうなります】
板と全く同じ色と柄の物が欲しくて、ルロワメルランのネット上にはあるが、店舗にない商品を注文しようと、3人の店員さんに尋ねたが、どの店員もその注文を取るのは私じゃない、あっちの別の店員に聞け、と言うので面倒になって、店舗に売っていた物を妥協して買ったら、あら、不思議。案外、色や柄の違いが目立たない。透明のパッケージの中に入っているし、部屋の光も違うので、色の識別難しいですね。
【ビフォー】
【アフター】
この日曜大工にアイロン使うって知ってた? これは綿の布を下に敷いて、アイロンを当てるとくっつくのです。本来は立て付ける前に、床と並行な状態でやるべきみたい。
【説明書】
こういう作業は好き。私はアイロンを平行ではなく、垂直に当てました。(既に立て付けてあるので、どうしてもアイロンが届かない部分があり、そこは、接着剤で貼り付けました)
新しいことをやるのは楽しい。人生の中の冒険が楽しいのである。どこにいても冒険はできる。
さらにタイル工事もやろうと思った。セメントも水で混ぜるぞ。
【施工前】
【施工途中。壁紙は貼り終わった。タイル貼りも自分でやる予定】
失敗もある。買ってきた接着剤、本体だけでは、使えず、後ろから押してくれる別売の押出機ピストル(pistolet extrudeur)買い足さなくてはいけなかった。これだけでも8ユーロしたのに、接着剤のお値段馬鹿にならない。結局返品できて(6ヶ月間!返品できるシステムです)、別の小さな接着剤を買いました。
【結局返品した接着剤。別売のpistolet extrudeurを買わないと使えない】
木材用の接着剤、タイルを貼るためのセラミック用と2種類買ったので、結局接着剤だけで8ユーロ(約900円)以上になりました。
【左から、3.5ユーロ、5ユーロ、一番右が日本の100円ショップで買っていたものです。フランスは100円均一はなく、接着剤は結構なお値段になってしまう】
棚の扉に白のペンキも塗りました。ペンキ塗りも人生初でした。
【ビフォー】
【アフター】
今回の教訓。3社に見積もりしてもらったが、もしかしたら、高額だった業者さんだと、こういう細部までしてくださったかもしれないとは思う。
今日、2つのコンロを同時に使えた。嬉しい。料理しやすい。10ヶ月ぶりくらいだ。以前なら当たり前に思っていたことにも感謝できる。