「新型コロナウイルスの数字だけ見ると週末からロックダウン(フランスではコンフィヌモンと言う)かもしれないね」と夫が言った。「マクロン大統領が今日、専門家の説明を受けるとニュースで言っているし明日発表になるだろう」
そう言いながらも、あまりにも落ち込んでいる夫に「大丈夫よ。ヴァカンスの準備だと思って、本やDVDを用意するのよ」と言ったものの、
がーん。がーん。がーん。落ち込んでいるのは私もだ。だが、10月26日のフランスの新型コロナウイルスの死者数257人、27日の死者数520人超。否定の仕様もない。
ふう。ため息が出る。
とりあえず、余分な暖房器具を一つ買った。万が一壊れても大丈夫なように3台目の暖房器具だ。前回のコンフィヌモンは電器店も閉まってしまった。寒い冬に暖房器具ないのは痛い。風邪にもなろうというものだ。
コンロは変えたばかりだが、非常用に一台カセットコンロも買っておいた方がいいだろうか? 悩む。
それから、時間を見つけて、籠もったときに進められる作業に役立つ物を買っておいた方がいい。本好きなら本、ゲーム好きならゲーム、パズル好きならパズル、DIY好きなら日曜大工の品、編み物好きなら毛糸、何か学びたいならパソコン、とかね。
前回は布地屋さんも閉まってマスクも、ハンカチで作る羽目になった。マスク用ゴムがスーパーで売り切れていた。
お菓子屋さんは営業していいはずなのだが、コンフィヌモン中、ジャンポールエヴァンなど閉まっていた店もある。美味しいものは心の栄養分にもなるので、買い置きできる物は買い置きもいいだろう。
一方で、デパートのボンマルシェの食料品売り場はコンフィヌモン中開いていたので、今回はコンフィヌモンになった時に行こうと思う。前回は警察と、通りのあまりの人の少なさが怖くて、買い物もすぐ近くで済ませることが多かったが、本来的には、食料品の買い物のための外出は認められていた。
ほっこりできる癒やし系の品も買っておこう。石鹸なども売っているSABONだとか、保湿用クリームも買えるロクシタンやBody Shopというお店も閉まっていた。手を洗うことは推奨されているし、洗いすぎて手も荒れがち、いい香りのする、いつもと違う製品を使うことは気分転換にもなる。アロマキャンドルもいい。好きな物を買ってお籠もりに備えよう。
【愛用しているSABONのシャンプーやバスソルトなど】
化粧品やスキンケア用品も。薬局やスーパーは開いていたが、化粧品専門店は閉まってしまっていた。好きなメーカーがあるなら少し多めに買っていた方がいいかも。
YouTubeを見ると、食料を備蓄せよ、と叫んでいる人は多い。でも、食料品はコンフィヌモンになっても買いに行けたので、コンフィヌモン中に少しずつゆっくり買おう。1人でいっぱい買い占めることは控えよう。
それより、今の時間が大事だ。前回のように公園も閉まるかもしれない。公園に行ける今、この瞬間が大事だ。公園を歩ける幸せを噛み締める。
パリに住む友達と電話で話した。友達にも会えなくなるかもしれない。友達は、「夜間外出禁止の時間を早めて、週末だけコンフィヌモンになるかもしれない」と言った。それだと少し楽だけど...。
マクロン大統領の演説は明日午後8時になった。明後日木曜日から4週間再ロックダウンと書いているネットニュースもあるようだ。。