パリ徒然草

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分かっていても辞められない フランス菓子の美味しさ 

 子供のころも、大人になっても、おやつが大好きだ。太るなど全く気にせず、家に常備おやつがある。

 

 子供のころは、お小遣いからバターやクリームチーズ生クリームを買って、パウンドケーキの型や星型の絞り袋の留金などのお菓子の道具を買って、ヨーロッパのお菓子作りのレシピ本を買って、自分でお菓子を作った。

 

 子供のころ良く作ったカトル•カール。カトル•カールがフランス語ということもお菓子のレシピ本で小学生の頃に知った。

 

 ケーキやクッキーが焼き上がるときの甘いバターの香り。家族が喜んで私が作ったものを顔をほころばせて頬張っている。作った私が幸せに包まれる。

 

 今は、バターの国、フランスに住んでいる。オーブンも持っている。それなのに、子供の頃のような情熱でお菓子を作ることは少ない。食べすぎが怖いのだ。

 

 ときどき、日本のコンビニで売っている、お一人様用のベイクドチーズケーキやロールケーキ、アイスクリームが懐かしい。少量を手軽に買えるところが、いい。日本に帰ったら必ず買って食べてしまう。

 

 でも、フランスも負けてはいない。カトル•カールやガレットなどの焼き菓子はスーパーで買っても結構美味しい。バターがきちんと入っている味がする。チョコレートもスーパーで買う物でもカカオの香りがして美味しい。

 

 フランスはチーズの国なのに以前は、日本ほどチーズケーキが売っていなかったので、しばしば作っていたが、最近は、国際化の影響か、チーズケーキ専門店がパリに現れるなど、チーズケーキも少しずつポピュラーになりつつある。

 

 カトル•カールも、チーズケーキも買えばいいと思ってしまう。

 

 

 二度目のコンフィニモンは、3月のコンフィニモンよりもお菓子屋さんがたくさん営業している。ウィンドーもお洒落で、お菓子の形も可愛らしく美しく、使っている材料も凝っていて、見るだけでも、うきうきする。嬉しい限りだが、他に楽しみも少ないので、ついつい買いすぎる。


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 “祝祭“を奪われ、さまざまな自由を奪われ、無意識に甘い物を食べることで、ストレスを解消しようとするのか、甘い蜜に吸い寄せらるように、ふらふらとお菓子屋さんに近づいてしまう。

 


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 今年3月頃の自分の写真を見返すと、結構、お菓子を作っていた。前回のコンフィヌモンは、パン屋さんは、開いていても多くの菓子専門店は閉まっていた。今回の再コンフィヌモンでも、最初は、お菓子を自分で作ろうと思ったが、あまりにもたくさん魅力的なフランス菓子が気軽に買えるので、お菓子を作る意欲が薄れてきた。


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 それに、今は、お菓子屋さんで買う方が世のため、人のため、そして自分のため、ではないか? 1回で買えるお菓子屋さんで買う方が、一つのお菓子を作るのに、5種類の材料を探してあちこち彷徨うよりも、新型コロナウイルスを避けるのに役立つとも思う。

 

 パリから田舎に移動した住人も多く観光客もほぼいない中、お菓子屋さんの経営だって厳しいはずだ。お菓子屋さんが混雑しているのを見たことがない。今日も、スーパーや公園は大混雑で、新型コロナウイルスの蔓延が心配になるほどだったが...

 

 そんなふうに自分に言い訳しつつ、買ったお菓子を頬張る。


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 お菓子は、ある意味、“麻薬“だ。白い砂糖は、からだに凄く悪い物質で、タバコやアルコールなどと同じように依存性があり、癌やアルツハイマー症などになる可能性が高まるから食べすぎるな、とYouTubeで誰かが言ってた。本当だろう。でも、分かってても辞められない。


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私のもう一つのブログ「一日一甘」

https://clairefr.hatenablog.jp/entry/2020/10/16/215000