ロスチャイルド男爵亡くなる

　エドモンド・ド・ロスチャイルド銀行を統括する、ベンジャミン・ド・ロスチャイルド男爵（57）が1月15日、スイス、ジュネーブ近郊のPregny城（シャトー・ド・プレニー）で心臓発作で亡くなった、とフランスの複数のメディアが伝えている。

　フランスの新聞パリジャンによると、2019年、フランスで22番目の富豪。フォーブス2019の世界長者番付リストで1349位にランク。

　ル・モンドによると、ベンジャミン男爵は、父親、エドモンド•ド•ロスチャイルド男爵の死後、1997年から同銀行の所有者だった。

　日本でも、横山三四郎氏の「ロスチャイルド家」、広瀬隆氏の「赤い盾」を初めとして、ロスチャイルド家に関する書物は複数、出版されている。ベンジャミン男爵は、エドモンド男爵と「ロスチャイルド夫人の上流生活術」の著者でもあるナディーヌ•ド•ロスチャイルドさんの一人息子。

　陰謀論の中で世界を支配しているロスチャイルド家として語られるけれど、最近では力を失っている、とウィキペディアも、副島隆彦氏の「ロスチャイルド200年の栄光と挫折」の中でも書かれている。それでも、YOUTUBEで検索をかければ、ロスチャイルドについての動画はたくさん見れる。

　フランスのマクロン大統領も、ロスチャイルドグループの支店ロスチャイルド＆Cie銀行（Rothschild & Cie Banque）の投資家だった時期があるが、この銀行とエドモンド・ロスチャイルド銀行は別のグループなので、やはりロスチャイルド家はまだ力を持っているとも言えるとも、個人的には思う。

　フランスの昨日夕方のテレビのニュースではこの死亡について伝えなかった。ワクチンについての話題やパリは雪が降って、モンマルトルでスキーしている映像が出ていた。長閑だなあ。かく言う私も小さな雪だるまを作ろうとした。

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　お風呂の中で、スパークリングワインを飲みながら、オードリー•ヘップバーンの「ムーン•リバー」を聞いた。ヘップバーンもロスチャイルド家と関係が深い人だった。「赤い盾」を読むまで知らなかったのだけれど。ロスチャイルド家のパーティーにヘップバーンが鳥かごを頭につけて登場する写真を見たことがある人もいるのでは?

　57歳。まだ若いなあ。4人の娘さんがいらっしゃるようだ。ご家族の驚きと悲しみを想像した。ご冥福をお祈りします。

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