パリ徒然草

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20日新米大統領就任式 観衆の代わりの国旗がシュールと思った

  フランスの俳優、ジャン=ピエール・バクリさん(Jean-Pierre Bacri、1951年5月24日 - 2021年1月18日)が亡くなったことを追悼して、映画Un air de famille(「家族の気分」、セドリック・クラピッシュ監督、1996年)の放送がテレビであった。夫は、その映画を見ていた。私はずっと以前に見たことがあったので、あまり覚えていなかったのだが、少しだけ見た。

 


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 滅多にフランス語のシャンソンを聞かないのだけれど、その時間、急に、ルノー(Renaud; 本名 ルノー・セシャン Renaud Séchan; 1952年5月11日 - ) のミストラル・ガニャンMistral gagnantを聴きたくなって聴いた。

 

Mistral gagnant/Renaud

https://m.youtube.com/watch?v=_YqzuE-5RE8

 

 

 ミストラル•ガニャンとは今はなき、フランスの砂糖菓子ボンボンの商品名だそう。歌詞は父親が娘に自分の子供のころについて語るもの。美しいメロディーだ。

 

 こちらのブログで日本語訳も読める。

"ミストラル・ガニャンMistral gagnant - 朝倉ノニーの<歌物語>" http://chantefable2.blog.fc2.com/blog-entry-1134.html

 

 今日(1月19日)の午後8時のフランス国営テレビFrance2のトップニュースは、布製、お手数のマスクでは新型コロナウィルス英国変異種を防御できない、という内容だった。捨てなくてもいいが、室内や公共交通機関では、「カテゴリー1」と規格が記されたマスクをーと専門家が呼びかけていた。

 

 私は基本、お手製や布製ばかり使っていて最近新しい布製マスクも買ったのに、残念なことだー。

 

 気になるのは新しい米大統領の就任式。ジョー・バイデン氏が第46代アメリカ大統領となる就任式は明日1月20日。現地の状況をフランスのテレビニュースも後半の方で少しだけ伝えていた。

 

 今月6日の連邦議会議事堂の襲撃を受け、全米各州では警備が強化されている。テレビでも、デモや暴動に備え、ワシントンに約2万5000人の州兵が動員されている、と伝えていた。最高レベルの警戒態勢が敷かれている。鉄製のフェンスが張り巡らされている映像やたくさんの兵士たちの映像が印象的だ。

 

 テレビニュースの画像ではないが、You Tubeでフランスの新聞Les Echosによるワシントンの状況の動画を見つけたので貼り付けておきます。

 

https://youtu.be/uhZGny1w_JM

 

 議事堂前や国立公園ナショナル・モール、周辺道路などは閉鎖されるため、一般の人々がいつものように議事堂前で就任式を見守ることはできない。 その代わりに設置されたアメリカ国旗が印象的。新型コロナで亡くなった人々を追悼して19万本の国旗を設置した、とある。シュールだと思ったのは私だけだろうか。

 

ワシントンに国旗がはためく映像

https://youtu.be/W9W5_MXaMBE

 

 トランプ大統領も就任式に出席しないと表明しており、20日朝に出発するとみられている。

 

 ネットの中には、現実には重要人物は誰もいなくて録画が全世界に流されるかもしれない、と言う人もいて、さすがにそれはないと思うけれど、観衆なし、すなわち国民なしの就任式開催が既にオーウェルの小説「1984」の世界のようだ。

 

 新大統領の就任式は明日現地時間の20日正午(日本時間の21日午前2時、フランス時間20日午後6時)から、連邦議会議事堂内のバルコニーで行われる。ホワイトハウスの公式ホームページやYou Tubeなどで見ることができるそう。


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 写真は昨日のギャラリー•ラファイエットの屋上から。そこに“いた“から私も、この写真を撮りここに載せることができた。いる、のと、いないのは、同じじゃない....