春を告げるミモザ。パリのお花屋さんの店先にミモザの花が並んでいる。今年は以外と早くて去年12月から見かけ始めた。
ミモザは、マメ科・アカシア属の植物で、小さなふわふわした黄色い丸い形をした房状の花を咲かせ、芳醇な香りを漂わせる。香水の原料にも使われる。原産地は元々オーストラリアだったが、ミモザの発育に南仏の気候が適していたため、生産が盛んになった。
1番最初に私が撮影したミモザの花は12月31日(下の写真)。一束15ユーロの値札が付いている。
南仏の恒例イベントに、コート・ダ・ジュールのニースで行われる「カーニバル」、マントンの「レモン祭り」、そして、マンドゥリュー・ラ・ナプルなど町々や村々で行われる「ミモザ祭り」が2-3月の南仏3大祭りと言われる。
この「ミモザ祭り」は、「Bormes les Mimosas (ボルム・レ・ミモザ)」 から「Grasse (グラース)」までの小さな村々で毎年行われていたが、残念ながら今年は、新型コロナウィルスの影響でほとんどが、中止となってしまったようだ。
例えば、マンドゥリュー・ラ・ナプールでは毎年2月に8日間開催され(今年は中止)、地元で栽培された12トンもの黄色いミモザが、山車の飾りや花の投げ合いに使われていた。ミモザの花のパレード、イルミネーション・パレード、ミス・ミモザ選出大会などが行われていた。日本からもミモザ祭りを巡る旅行ツアーなどもあっていた。
ミモザ祭りが開催される前後の1月から3月には、南仏のボルム・レ・ミモザからグラースまでの130キロの「ミモザの道」が見頃を迎える。ミモザが高い木に鈴なりに咲いている光景が南仏の街並みとマッチしているのが見所らしい。
【ミモザ街道についてのフランスの観光局のYou Tubeの動画 後半ミモザ祭りの映像も】
「ねえねえねえ。130キロのミモザ街道歩いてみたいね」夫に言ってみた。
「駄目だ、今は行かない。新型コロナ、特にその地域で蔓延してる」
【ミモザと他のお花の組み合わせも素敵】
はあ、がっかり。仕方ない。がっかりした私にこの花の黄色が元気をくれる気がする。ミモザの花を買って家の中に、飾ってみるか。