バレンタイン・デーの日曜日。晴れ間が見えた朝、パリの街を歩いた。
花屋さんに列ができている。それも男の人ばかり。花束を持った男性とすれ違う。1人は、赤い薔薇の花束だった。もう1人の花束の中身は見えなかった。微笑ましいなあ。顔がほころぶ。素敵ですね。フランスにいるんだなあ、と思う。ニヤニヤしてしまう。
フランスでも、バレンタイン・デーは愛の日だけれど、男の人が女の人にプレゼントを贈る日とされている。特に花を贈る人が多い。
【日本人としては、チョコレートに目が行く。こちらはジャン•ポール•エヴァンのバレンタインチョコレート】
パン屋さんの行列はもっと長かった。こちらも男性が、多いけど、これは単に日曜日の朝のパンを買いに来ただけかもしれない。
他にも列ができていた店。それは宝石屋さん、ジュエリーのお店。こちらはカップルや女性同士もいた。いろんなカップルいるから、女性同士のカップルだったのかもしれない。
ある教会に入ったら、ミサがあっていて、人がいっぱいだった。新型コロナのせいで、大して人がいなさそうな美術館も営業禁止で、コンサート会場も劇場も閉まったままなのに、たくさんの人が教会の椅子に座っていて賛美歌を歌い続けていた。厳かだった。こんなに人が集うんだなあ。教会の力を思い知らされた。後で調べたけど、単なる毎週日曜日のミサだったようだ。
セーヌ川を船が渡っている。数日前に、水位が上がっていると心配したけれど、船が橋の下を通れるほどの水位のようで、安心する。
【写真中央に見えるのがポン・ヌフ橋】
歩き続けて、リュクサンブール公園に到着。雪が残っていて入れない場所が結構ある。
池が凍っている。氷の上を歩くカモメがいる。日が当るベンチを見つけて、少し暖まった。
良い日曜日だった。