去年パリのショーウインドーで撮影したアクセサリーの写真を見つけた。お花と実がいっぱいの春らしくて楽しいデザインだ。(ちなみに、新型コロナウイルスの影響で、現在、アクセサリーのお店はほとんど閉まっている)
当時、私は、アクセサリーに興味がなかったのだが、友人が作って販売する準備を進めていて、パリを歩いていて見かけたときに、友人のためと思い、ときどき撮影するようになった。
私も、その友人に会うときは、アクセサリーを付けるようになった。
若い頃は金属アレルギーが酷く病院にも通い、プラチナか金、銀でないとつけられないと思い込んでいて、貴金属のジュエリーだけを買っていたのだが、技術が上がったのか、メッキの物でも、大丈夫になったようだ。試してみるものである。
そうなってくると、アクセサリーに目がいくようで、たまたま2ヶ月ほど前にセールで見つけたアクセサリーをたくさん買って、それらを最近、日替わりで毎日のように、付けている。買ってて良かったー。
それが楽しい。葉っぱの形の指輪、春の桜と同じピンク色でキラキラ光るブレスレット、緑色のものも多く、どこか自然を意識したデザイン。
高級品でないから、台所仕事やお風呂などでアクセサリーを外すときも、気兼ねがないのもいい。貴金属のジュエリーを何度か落として探し回ったことがあるだけに、ますますそう思ってしまう。
フランス人女性も、シンプルな服にアクセサリーでアクセントを付ける人が多い印象。
アクセサリーは広い意味で装身具。歴史を振り返ると、装身具は、外敵から身を守る目的で、魔力があるとされる物を常時身につけたのが始まりであり、装身目的ではなく呪術的な意味合いを持っていた。また、装身具を付けることは世界的な現象である。
今では、呪術的、宗教的意味というよりも、ファッションとして、美しい物が求められているというのが一般的だろう。
日の光に反射し、私の手首で、桜色にキラキラ光るブレスレット。中指にある葉っぱの指輪も、公園の緑と呼応しているようだ。
アクセサリーを久しぶりに付けるようになって、気持ちが上がるなー、楽しい気持ちになるなー、と思えることは、やっぱり、装身具には、霊的意味があるのかも、と思ったりもする。