パリ徒然草

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景勝地の海辺でゆっくり過ごすヴァカンス

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 引き続き、カシ(Cassis)についての日記を書く。プロヴァンスのカシ(Cassis)という港町に3泊した。

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 良く調べず、カランク歩きが便利な港町ということで、アパートをお借りした。そして、アパートの鍵を預っている間は、車も、列車も、バスも使わなかった。徒歩だけが移動手段。カシに閉じこもった。

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 フランスに来たばかりの頃は、何もしない贅沢の意味が分からなかった。約10年前にブルターニュの島に何泊もさせられたとき、せっかく時間をかけてブルターニュまで来たのに、なぜ周辺のいろんな街を観光しないのか私には理解できなかった。その島には限られたものしかなかった。スーパーがなかった。パリのような豊富な食材はなかった。


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 今はやっと、ヴァカンスの醍醐味が理解できるようになった。フランス人にとってのヴァカンスは、あっちもこっちも全部見た、制覇した、そういうものではないのである。


 波の音を聞く。

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 風を感じる。

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 夕焼けに包まれる。

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 船を見ながら朝の散歩をする。

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 美味しいものをゆっくり食べる。

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 見知らぬ町の路地に迷い込む。

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 昼間からワインを飲む。

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ーカシはそういうことをするのに理想的な場所だった。

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 港から岩の上にお城も見える。コンパクトに小さくまとまっているが、ここは景勝地である。そして、隠れるようにビーチがある。

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 結局、私はカシで4つのビーチを見つけた。1つは駐車場の奥に入口があり、別の1つも入っていいのか分からないような細い道を歩いてたどり着いた。隠れたスポットである。


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 カシのパン屋さんも気に入った。おそらく3軒しかないパン屋さん2軒行ったが、美味しいのはありがたい。何度も利用させていただいた。お菓子も3度買った。スーパーマーケットは何軒もあった。魚屋や八百屋、市場を滞在中見かけなかった。

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 滞在中、朝食も夕食もアパートで食べた。昼食はピクニックだった。後で調べると、カシは、ブイヤベースの発祥の地とも言われ、美味しくサービスの良いレストランがいくつかあるそうである。魚介は美味しかっただろう。残念なことをした。

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 カシの港に沿ってレストランやカフェ、ブラッスリーが並んでいる。海に近く雰囲気がいい。

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 私も朝のコーヒーや昼下りのワインで利用した。テラス席で朝のコーヒーを飲んでいるとき、近くに座っていた家族のうちの子どもたち二人の兄弟は港で遊び始めた。両親も微笑ましく眺めている。そのくらい海とブラッスリーのテラスが近いのだ。

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【写真は料理以外、すべてカシで撮影】