パリ徒然草

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ザ•ローリング・ストーンズ縁の南仏のヴィラ•ネルコート フランスのTV番組より

 先日、フランスのテレビfrance5で、ザ•ローリング・ストーンズのドキュメンタリー番組があった。南フランス、ヴィルフランシュ•シュル・メールのヴィラ• ネルコートの映像が出てきた。

 あれ???、2年前の夏のヴァカンスがヴィルフランシュ・シュル・メールで、このヴィラの横、徒歩で通ったぞ。門の形を覚えていた。門の前をウロウロしたことを思い出して番組を見始めた。

 ストーンズのメンバーは1971年4月、イギリスの重税を逃れるため、南フランスのそれぞれ別の町に移住。ヴィラ• ネルコートはキース・リチャーズの家だった(現在はロシアのオリガルヒ所有である)。傑作アルバム「Exile on Main St.(邦題: メインストリートのならず者)」のレコーディングは1971年の6月から8月にかけて、ヴィラ・ネルコートで行われた。

 「Exile on Main St.」の録音過程を振り返るドキュメンタリー映画(2010年制作)は、「ストーンズ・イン・エグザイル ~ ”メイン・ストリートのならず者”の真実」という邦題で日本でも公開されている。

 このフランスのテレビ番組のスクープは、ドラッグと子供の部分だろう。1973年10月15日、キース・リチャーズはニースの裁判所でヘロインの取り引きで有罪が確定、2年間フランス入国禁止となるのだが、このヴィラでレコーディングしていた1971年ごろの麻薬の取り引きには子供も関わっていた。

 テレビ番組では、当時6歳でストーンズのメンバーと一緒に写真に写っていた男性(麻薬密売人の子供)がインタビューに応じて、「麻薬を服の下に隠して国境を通った」「ヴィラではマリファナタバコを巻いて渡していた」などと発言した。


【3枚の写真はヴィラ•ネルコート。france5のテレビ番組から】

 番組はこのほか、未発表の画像や写真、ロック評論家、写真家、フランスのミュージシャンへのインタビューなどで構成されていた。

 ミック・ジャガーがサン・トロペで結婚式を挙げる映像もあった。

 
 音楽的な内容は、ほとんどなかったせいだろう。ツイッターで番組への感想を読む限りフランスのストーンズ•ファンには不評な番組だったようだ。
 
 後半はグルーピーの女性たちとの乱痴気騒ぎについての内容でゴールデンタイムにこんな番組をするんだなあ、と私は、びっくりして見た。最後まで見てしまった。消化しきれないモヤモヤが残った。


 そして、久しぶりにストーンズのアルバムを聞いている。いや、それでも、やっぱりストーンズの音楽は良い。


【2年前に私が撮影したこの近辺の風景】



【このヴィラのすぐ近くのビーチ。私は泳いで歩いての健康的ヴァカンスでした。2年前に撮影】

この番組のレジュメ(フランス語)
https://www.radiofrance.fr/franceinter/podcasts/capture-d-ecrans/capture-d-ecrans-du-lundi-20-juin-2022-7615371

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ローリング・ストーンズ1971年のイギリス脱出後に住んだフランス南部の物件
https://www.udiscovermusic.jp/stories/le-rolling-stones-aller-en-france


地球の歩き方 ガイドブック ストーンズコート・ダジュールの深〜い関係/映画『ストーンズ・イン・エグザイル〜「メイン・ストリートのならず者」の真実』
http://blog.arukikata.co.jp/guidebook/e_report/2010/07/post_370.html


Villa Nellcote (ウィキペディア、フランス語)
https://fr.m.wikipedia.org/wiki/Villa_Nellcote

2020年ヴィルフランシュ・シュル・メールに滞在した夏のヴァカンス
https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2020/08/29/034344