パリ徒然草

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Le clou アルザス郷土料理の居酒屋

 ストラスブールで、2006年の雑誌フィガロにも、旅行ガイド「地球の歩き方」にも、掲載されていたアルザス地方料理のヴィンステュブ『Le clou(ル・クル)』に行った。ヴィンステュブとは、大きなテーブルで相席になることもある郷土料理や地酒を楽しむことができる居酒屋のこと。2006年の写真と内装も料理も大きく変わっていない。こうして変わらぬ場所と料理があることに、それを支える人々がいることに感動する。


 
 店内にはアルザスを代表するイラストレーター、Hansi(アンシ)の版画がさり気なく飾られている。食器もアルザス伝統の陶器で可愛らしい。

 シュークルト、ベッコフなど、アルザスの代表的な家庭料理を頼むことができる。
 
 シュークルトは、ストラスブールの代表的な家庭料理。発酵させた酢漬けのキャベツとじゃがいも、ソーセージ、ロースハム、ベーコンといった肉類とを、白ワインでじっくりと煮込んで調理をする。こちらのシュークルトはキャベツの酸味が強すぎず、私には食べやすかった。出てきたときは、凄い量だと思ったのに、美味しいので、完食した。




【シュークルト】



 ベッコフは、白ワインでマリネした牛肉、豚肉、羊肉の煮込んでおいしい部位と、じゃがいもやにんじんなどの野菜をじっくり重ね焼きするオーブン料理。ベッコフは「パン屋のかまど」という意味。




【ベッコフ】




 もちろんアルザスのワインも頼んだ。

 土曜日正午ごろ行ったところ、店内にお客さんは少なくゆったりと食事を取ることができた。2階に上がる階段にたくさんの有名人の写真とサインが飾られていた。



 お店は、ストラスブールの大聖堂からほど近い路地裏にある。お店を出ると、路地のテラス席は満席になっていた。




【メインディッシュのメニュー】





Le Clou
3 rue Chaudron 67000 Strasbourg
https://www.le-clou.com/