マレ地区中心にあるカルナヴァレ-パリ歴史博物館(Musée Carnavalet – Histoire de Paris )には、何度か行っている。常設展示が無料で、気軽に行けるのが良い。パリの歴史を学ぶことのできる博物館で、展示品もバラエティに富み、無数にある。
私の場合は、今日は、フランス革命だけ見よう、今日はその中でもマリー・アントワネットの悲劇的な最期に焦点を当てよう、今日はベル・エポック(19世紀末からのパリが華やかだった時代)を中心に見よう、今日は画家ユベール・ロベール(Hubert Robert、1733年 - 1808年)の絵を中心に見ようーなどと、一回で全部を見ようとせずに、その日の気分で興味のある分野に絞って見るようにしている。地下には、先史時代の遺跡の展示があって、それを中心に見たこともあった。
中でも、私は、1901年にアルフォンス・ミュシャが手がけたジュエリーショップ「フーケ」の店内装飾を見るのが好きだ(下↓の3枚の写真)。
この宝飾店、YouTubeの動画にもアップ
https://youtube.com/shorts/SjmzwgxgGKc?feature=shared
私は、アール・ヌーヴォーのファンなのだと思う。ベルギー・ブリュッセルで唯一感動したのがオルタ邸だったし、ナンシーのナンシー派美術館(Musée de l’Ecole de Nancy)も見学した。16区のギマールの建築を訪ね歩いたこともある。オルセー美術館ですら、見学者の少ないアール・ヌーヴォーの家具コーナーに長い時間いたりする。
こちらは、カルナヴァレ博物館の中に残されているカフェ・ド・パリのサロン↑。
説明書を私なりに翻訳すると、1999 年、若い建築家で装飾家のアンリ ソヴァージュ(Henri Sauvage, 1873 − 1932)は、オペラ通りに 2つのカフェ・ド・パリのラウンジを設計した。同時に、ナンシーにヴィラ・マジョレルが建設され、国際的に知られるようになった。彼はアール ヌーヴォーの舞台に登場し、その主要な主役の 1 人になった。 1954 年にカフェ・ド・パリが消滅した後、2 つのサロンのうちの 1 つがカルナヴァレ博物館で再建された。
アール・ヌーヴォー、落ち着くなあ。また、あの、ナンシーの有名なアール・ヌーヴォーのカフェでのんびりしたくなってきた。
4月のある日、ふらっと上の写真のような場所だけ見て、美術館のショップに立ち寄って帰った。これを無料で公開してくれるパリ市に感謝。
上の2枚の写真はカルナヴァレ博物館入り口。
Musée Carnavalet – Histoire de Paris
23 rue de Sévigné
75003 Paris