パリ徒然草

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パリ16区で日仏ケーキ対決

 地下鉄を出ると、そこは、優雅な高級住宅街であった。パリで屈指の高級住宅街16区。私が降りたのは、9番線のラ・ミュエット(la Muette)という地下鉄の駅である。

 

 ここ16区は、私にとって思い出の場所。19歳で初海外でホームステイし語学学校に通った場所でもあり、パリ旅行中、16区にホテルに泊まったりアパートをレンタルして、しばらく滞在したことも何度か、あった。この地区で働いていたこともある。母が旅行中1500ユーロすられて届け出た警察署も16区だった。そして、いまだにこの地区のファンでときどき訪れている。

 

2020年に紹介した16区のギマール建築 https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2020/12/29/064924

 

 この日は、近くの友達を訪ねに来たのだ。

 

 16区のパンやお菓子は美味しい。適当に選んでも、ハズレと思ったことが少ない。舌の肥えた16区住人に愛されるパン屋や菓子店でないと長年営業できるはずもない。

 

 私はこの地区の住人の気分になって、まずは、ラヌラグ公園で深呼吸した。携帯電話で友達にケーキを買ってくることを伝えると、ヤマザキのケーキに関心がありそうだった。ただし、友達はヤマザキのケーキは最近食べたことがあり、これとこれとこれ以外でということだった。

 

 ヤマザキというと、あの日本のヤマザキパンである。ヤマザキパンのケーキ屋がパリでも屈指の高級住宅街16区に長年営業していて、地元民からも愛され続けている!。

 

 日本で一般的なショートケーキというのは、実は、フランスではほとんど見かけない。私はパリでは、ここヤマザキとブランジュリーAKIでしか、売っているのを見たことがない。

 

 

 


 私は抹茶のショートケーキに目が行った。よし、これだー。決定!!!ケーキの名はMAIKO。漢字で書くと舞子だろうか舞妓だろうかそれとも麻衣子???抹茶のスポンジケーキに抹茶のホイップクリーム、さらにあんこ、いちごが挟まり載った逸品である。

 

 

 数々の美しいお菓子↑の中から一つだけ購入。カフェも併設されていて、私の前のお客様は英語で話すカップルで飲み物なども含めてたくさん頼んでいた。そして、私の後ろにはたくさんの学生と思しき10代の男の子たちが長い列を作った。

 

Pâtisserie Yamazaki,

6 Chaussée de la Muette 75016 Paris

 そして、ラ ミュエット近辺でもう一軒パンケーキ屋さんへ。バス停の前にあるお店で何度か買ったことがある。たくさんあるからどれにするか、悩むなあ。

 いちごはさっき買ったから避けよう。悩むのも贅沢な時間。ピンクと黄色のムース風のお菓子を選んだ。マリー・アントワネットのイメージ。ちょっと派手過ぎないか?パッションフルーツとフランボワーズが使ってある。

 

 お店の名は、A la flûte enchantée。la flûte enchantéeは、日本語に訳すと「魔笛」。そう、あの、モーツアルトのオペラだ。そして、この通りはモーツアルト通りである。モーツアルト通りで、「魔笛」という名のお菓子屋さんでケーキを買う。なんか、いい。自画自賛

 

A la flûte enchantée, 7 Av. Mozart, 75016 Paris

 

 友達が出迎えてくれて二人で午後のケーキ食べ比べ。どっちもおいし~い。あまり甘すぎない。この2つ全然違う味で良かった。

 

 どっちも美味しくて甲乙つけがたいのだけど、私はどっちか1つを選ぶなら究極の選択で、ヤマザキのMAIKOちゃんにしておきます。

 帰りはカフェ「le passy」に立ち寄って、パッシーの駅から帰路に着いた。

 16区にいれただけで贅沢な時間だった。迎えてくれた友達にありがとう💖