パリ徒然草

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ヴァレ・オ・ルー樹木園 しだれ青杉がインスタレーションのよう

 

 パリ郊外南部にあるヴァレ・オ・ルー樹木園(Arboretum de la Vallée-aux-Loups)には、世界最大とも言われる素晴らしい、しだれ青杉(フランス語ではle Cèdre Bleu Pleureur de l'Atlasセードル ブルー プルールー ドゥ ラトラス)がある。樹齢150年。

 高さ 14 メートル、幹の周囲が約 5 メートルあり、枝が約 700 平方メートルにわたっている。テニスコートの大きさだ。

 ドームのようにも、屋根のようにも見える木。そして内側から見ると、カーテンのようにも、現代絵画のようにも、そこは家の室内のようにも見える。この杉の木は、自然が織りなす芸術的インスタレーションとも言える。

 枝を維持する支柱は、2011 年に設置された。彫刻家のフランシス・バルー氏によって約 30 個の石筍が設置された。環境に完全に統合されたこれらの支柱は、雄大な木を支え、歩行者が安全に、しだれ青杉の中でゆっくり散歩したり、写真を撮ったりするのに役立っている。

 

 ヴァレ・オ・ルー樹木園は、その他にもたくさんの花が咲いていて広々していて気持ち良い。

 映画にも出てきそうな、こんな風景↑も。

 温室の中に盆栽もあった。

 そして、近くのL'Île Verte(リル•ヴェルト、「緑の島」の意味)と言われる庭園にも立ち寄った。ここは、詩人で作家のジュール•バルビエ(Jules Barbier 1825 ー1901)の家だった。ジュール•バルビエは、オペラの台本作家としても知られる。

 ヴァレ・オ・ルーは、やはり気持ち良い場所だ。5月のこの時期、訪れたくなる。

 

 

ヴァレ・オ・ルー樹木園:87ー102, rue de Chateaubriand, 92290 Châtenay-Malabry

行き方  RERB線Robinson下車徒歩30分、またはバス

 

2021年5月のしだれ青杉とヴァレ・オ・ルー樹木園

https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2021/05/06/042133