1,太陽
2,空気
3,水
健康に大事な免疫力を上げるものの三要素をある人が、You Tubeで語っていた。私には、それがすんなり、ああそうだなあと思えた。すとんと腹に落ちた感じだ。
日本語では、「日光浴」「森林浴」「海水浴」と言う。「浴」という漢字の2つ目の意味は、「慈しみや恵みを受け取ること」である。
新型コロナ問題が起こってから、私は太陽に感謝し、草花に触れ、森林浴しながら空気を吸い込み、飲用水は水道水からオーベルニュ地方の水に変えた。
パリ郊外にしばしば行くのは、美味しい空気のため、あると思う。
その日はサン・ジェルマン•アン•レーの森に行く予定だったが、電車が走っていなかった。サン•レミ•レ•シュヴルーズに行こうと思ったが、やっぱり、電車が工事中。夏は工事中の路線が多く注意が必要である。
結局、数ヶ月前行ったばかりのヴァレ•オ•ルーへ行った。RERB線のRobinson(ロバンソン)から徒歩かバスで行く。パリから約30分だが、風景は変わる。
L'Île Verte(リル•ヴェルト、「緑の島」の意味)の公園にしばらくいた。土曜日だというのに人は、ほとんどいない。ここは、詩人で作家のジュール•バルビエ(Jules Barbier 1825 ー1901)の家だった。ジュール•バルビエは、オペラの台本作家としても知られる。
門を入ると小さな池があって、その向こうのなだらかな小高い丘に家がある。
中を見学することはできないが、周囲の公園でくつろぐことができる。
緑のトンネルを歩く。ほぼ貸し切り。すごく心地の良い空間だ。
気持ちのいい日だった。寒くもなく、暑すぎもしない。太陽も出ている。そして、パリ市内と違って人は、数えるほどしかいない。
庭にはさまざまな花が咲き、蝶や蜂を引き寄せていた。
家や庭を所有していなくとも、ここに来てくつろぐことができる。こういう時間を持てることが贅沢の一つだと思う。
ヴァレ•オ•ルーで有名なのは、政治家で作家のシャトーブリアンの家だ。
家の前の庭も広大で、大きな木が植わっていて、木に触れながら散歩した。
前回も紹介したarboretumと言われる研究・教育および観賞用の樹木園
へ。
紫陽花がたくさん咲いていた。
相変わらず印象的なしだれ青杉(Le cèdre bleu pleureur de l’Atlas)。ここに来ると必ずこの木のカーテンをくぐり写真を撮ってしまう。
パリは賑やかな土曜日のことだった。私はゆったりとした時間の中で十分に自然の恵みを受け取った。
前回ヴァレ•オ•ルーに行った時の私のブログ
https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2021/05/06/042133
L'Île Verte,ウィキペディア、フランス語
https://fr.m.wikipedia.org/wiki/L%27%C3%8Ele_Verte
シャトーブリアンの家についての解説
http://www.mmm-ginza.org/museum/serialize/201310/montalembert.html