パリ徒然草

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正午までのシンデレラ

 17日正午までが私たちがこれまでのような自由でいられる時間だ。友達に会うのも禁止。恋人たちの街とも言われたパリ。パリの通りでは、しばしば抱き合ったり、キスし合う恋人たち(ときには女性同士、男性同士のカップルも)がいたのだが、恋人たちが会うのはどうなんだろう。罰則の対象なのだろうか。
 いずれにしろ、正午を過ぎると、仕事、生活必需品の買い出しなど認められた理由の証明書を持ってしか出かけられない。警察が配置され、違反した場合は、38ユーロから135ユーロの罰金がある。

 その午前中、日本食のスーパーに買い物に出かけた。食料品の買い出しの外出は認められている。米を5袋持ちながら、セーヌ河沿いを歩く。花市も閉まっている。閑散としているが、相変わらず美しい。河沿いの建築物を眺めながら、思った。この美しさを守るために私ができることは何だろう。

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(セーヌ河沿いの通り、3月17日午前11時40分)

 正午の合図が鳴った。シンデレラの時間は終わりだ。