パリ徒然草

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「パリは緑のゾーンだった、もう少し実用的に!」とパリ市長 公園開けてくれてありがとう

 6月4日。雨のち曇り時々雨。
 午後から19区にある約25ヘクタールの広さのビュット・ショーモン公園に行った。雨が降って来て、時々傘をさした。

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 公園の中を歩き回った。広々として気持ちがいい。まるで森のような場所も、ある。小雨の降る森も悪くない。人はまばらだ。(ちなみに天気のいい週末は、たくさんの人で賑わっていると思う)

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 ああ、コンフィヌモン(外出制限)の2ヶ月間、この公園に来れる自由があったら、どんなに癒やされたことだろう。テラスも庭もない、狭い家に住む人たちがいる。そういう人にとってほど、心とからだの健康のために公園が必要だ。(ロンドンではロックダウン中も公園は開いていた、と聞いている)

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 5月30日からパリ市の公園が開いたのは、パリ市のアンヌ•イダルゴ市長(社会党)が何度も政府に働きかけたおかげもあったと聞いている。市町村議会選挙の第2回投票が6月28日に実施されるのだが、そのことを評価して現職のイダルゴ市長に投票しようと言っているパリジャンもいた。

 6月4日のCNEWSによると、イダルゴ市長は、新型コロナウイルスの指標がパリ市は緑色(感染者数が落ち着いている緑と感染者が多い赤のゾーンを政府が設定していた)だったのだから、政府に外出制限の緩和をより実用的、プラグマティックにしてほしかった、と述べた。

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【4枚の写真はすべてビュット•ショーモン公園】

 6月2日から始まった外出制限緩和の第2弾では、イルドフランスはオレンジゾーンに分類された。例えば、レストランについては、オレンジゾーンでは、テラスのみが客を収容できる。緑色のゾーンでは、屋内でも可能、テーブルごとに10人以下、各グループの間隔を開けるなどのルールがある。


 経営者と歩行者の立場で考えると、このテラスのみって確かに厳しい。テラスだけ開けて経営的に採算取れるのか疑問だ。だから店を閉めたままのレストランやカフェもある。レストランが以前にもまして歩道にテーブルや椅子を置いているので、歩行者としては歩きづらく、人と接近する機会も増えた。パリ市のように、狭い歩道が多い場所で、このテラスのみOKは実用的、現実的じゃない。

 そしてパリ市の新型コロナウイルスについての数値自体は、緑色のゾーンだった。2日前の日記「テラス席だけ営業再開 Le Val-d'Oiseは赤ゾーン」で書いたように、数値だけで言うと、フランス本土ではLe Val-d'Oiseだけが超注意の赤ゾーンだったのだ。Le Val-d'Oiseはパリ市の通勤圏内ではあるが。そして、イダルゴ市長の発言を市長選に向けてのものと見る人もいるようだけど。

 まあ、私がここで何か言っても仕方がない。まずは公園が開いていることに深く感謝しよう。そして、私は、自分がイライラしないための対策を考えた。歩きたくなったら、公共交通機関に乗る。公園まで行って歩く。そして公共交通機関で帰ってくる。公園管理している方や運転手さんに感謝しながら。



参照記事
DÉCONFINEMENT : ANNE HIDALGO DEMANDE LE PASSAGE DE PARIS EN ZONE VERTE
Par CNEWS avec AFP - Mis à jour le 04/06/2020 à 12:32
https://www.cnews.fr/france/2020-06-04/deconfinement-anne-hidalgo-demande-le-passage-de-paris-en-zone-verte-964064