6月2日快晴。今日から外出制限緩和の第2弾に入る。
一番大きな変化は、カフェやレストランがテラスで営業できるようになったことだろう。私はバスの車窓から見たり、前を通っただけだが、午後7時ごろには満席になっているテラスもあり、笑顔が溢れていて、みんな嬉しそうだ。パリらしい風景が戻ってきた。
バスの車窓からはオペラ地区のデパート「ギャラリーラファイエット」がオープンしているのも見えた。歩いている人も増えてきた。
図書館も半分くらい時間は通常より短いが、再開したようである。
一方で朝夕は車が渋滞し初めた。歩行者としては歩道に飲食店のテラス席があるので、人通りが増えると歩きにくい場所、つい車道を歩くような狭い場所が増えた。
今朝、ネット情報を見ていて、私は驚くことに気づいた。パリ近郊のLe Val-d'Oise(ル バル ドワーズ)県が新型コロナウイルスに関して赤ゾーンだとフィリップ首相が28日に発表したと言うのである。赤ゾーンというのは、フランス政府が決めた新型コロナウイルスの危険度を表す指標で、緑、オレンジ、赤があり、緑がより感染者が少なく、オレンジが中間で、赤がより感染者が多い危険地帯というイメージだ。
28日の発表、聞いていなかったので、改めて全部聞き直した。うん、確かにそう言っている。フランスの本土全部緑色なのに、Le Val-d'Oiseだけが赤色の地図まで見せて説明している。だから結局、Le Val-d'Oiseを含めたパリとイル ド フランスをオレンジのゾーンにしたのである。
そして、Le Val-d'Oiseの市長が、ネットニュースで、検査件数が少ないからそういう結果になっただけだ、そういう情報が流れるとパリからの宿泊客が来なくなると怒っていた。
関東1都3県でも似たような事例があり神奈川県県知事だったと思うが、「足を引っ張って申し訳ない」と言いたげな態度だったことを思い出す。首長の態度にもお国柄を感じるなあ。
緑色のゾーンでは、カフェ、レストラン、バー等は,6月2日から営業再開可能だったのだが、オレンジゾーンはテラスのみについて営業可。パリはオレンジゾーンなのでテラスのみの営業だったのだ。
本来は今日から誰もが100キロメートルの制限なしに遠くに行って良くなった。喜ばしいことだが、すぐに遠くに行ける予定はない。そういう中で、一番行きたかった、行けそうな場所が、私にとってはLe Val-d'Oiseだったのである。いや、一昨日行っていてもおかしくなかった。行かなかった理由は列車が極端に少なかったからである。
5月から7月にかけてのLe Val-d'Oiseは本当に美しい。有名なところでは、画家のゴッホが暮らしたオーベールシュールオワーズがある。Vexinヴェクサン自然公園も雄大で素晴らしい。
どうなんだろう。
あまり行かない方がいいのだろうか?
いや、極力人と触れ合わないようにして行こう。天気のいい日に自然の中で過ごそう。でも、市長が怒るのも分かる。そういう情報が流れると、私のように行くのを控える人が増えて、お金落ちない、経済回らないよね...