パリ徒然草

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魔のジョギング 土曜午後3時 トラブルになりそうになる 

 土曜日午後2時40分。私は外出証明書に時間を書いて、外出した。スポーツウェアにスニーカー、ウエストポーチの中に滞在許可証と外出許可証と鍵。すっかり走る人。

 

 人が多い。マスクはしたままで走ろう。人を避けるように気をつけよう。マスクのせいもあって足元はあまり見えていなかった。走っているとスーパーの前で何かが足に当たった。透明のプラスチックのカップが大きく飛んで道に転がっている。小銭が転がっている。物乞いの若い男性がそれを拾いながら、私を怖い目で見た。

 

 すみません。ごめんなさい🙏ーなどと、フランス語で言うが、納得しない。人だかりを指差しながら「見てくださいよ。こんな人の多い場所の足元に置いて」と私が言うと、物乞いの若い男性はさらに睨みつけてきた。どうしよう。目の圧に押された。殴りかかって来たらどうしよう。

 

 私は土下座して謝った。普通に、謝るより相手は納得したように見えた。そして「お金は持っていないんです」と言いながら逃げ出した。

 

 そのスーパー含め3軒の店でジョギングの帰りにカードで買い物する予定を立てていたが、買い物は諦めた。

 

 土下座したとき、道に変な物が落ちていなくて良かった。パリの道路にはときどき粉々になったガラスの破片が落ちている。それにしても公園にも、道路にも、人、人、人。


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