去年2月、ストラスブールでMuséeと名の付くものに3つ行ったが、ストラスブール近現代美術館(Musée d'Art Moderne et Contemporain de Strasbourg)が最も強い印象を残した。他が悪かったわけではない。去年のその時は、私にとって、現代アートがしっくり来たのだ。
芸術鑑賞というのは、自分の心の状態に相当左右されるものだと思う。楽しい音楽が耳障りな心情のときもあるし、悲しい歴史に心打たれるタイミングも、そして今は避けたいタイミングもあるのだ。同じ絵を見ても、毎回同じように感じるわけではない。
【美術館入口】
1998年に開館したこの美術館は、フランスの建築家アドリアン・ファインシルベール(Adrien Fainsilber 1932-)により設計された。さまざまな場所にガラス張りが採用され、建物の中心部からは、旧市街も眺望できる。
天気も良く空気が澄んでいた。建物が、大きく広々としている。
1870年から現代までの充実したコレクションが収められており、印象派からフォーヴィスム、現代美術までの歩みを辿ることができる。展示室はどこもゆったりと広く、白壁にスポットの照明で明るい雰囲気。
1番初めの写真と下の2枚の写真の部屋は裸体がテーマで、現代の写真、油絵、彫刻など、裸体がテーマの作品が展示されていた。(私の自主規制で載せない作品の写真がたくさんある)
【ロダンの考える人】
現代のデザインのステンドグラスの作品もたくさんあって、色が美しくかった。
作品もたくさん良い作品があり、素晴らしいのだが、空間の使い方、展示の仕方にも拍手を送りたくなるものがあった。
【マックス・エルンストの作品】
【フランティセック・クプカの作品】
機会があったら是非訪れてみて欲しい美術館だ。