レストランと美術館…。昨年10月末から現在まで3ヶ月以上新型コロナの影響で閉まっていて、私たちの生活から奪われている喜びの一つである(レストランは持ち帰りだけOK)。失って気づく、そのありがたさ。
昨年6月のシャルトルでの写真を見返した。ああ、なんて幸せな彩りだろう。テラスで食べたレストランの食事。それに加えて、初夏の陽光も今はないものの一つだ。
サーモンのホイップクリーム添え
牛肉のタルタルステーキ
お魚のグリル 夏野菜添え
色鮮やかに盛られた美しいお皿。プロの仕事。お皿の上に描かれた現代アートのよう。ピンクや赤や黄色、緑が鮮やかで元気が出る。
写真だけで、この喜びは伝わるのではないだろうか。広々としたテラスで食事。
大聖堂の正式名称はノートルダム大聖堂。ノートルダムは「私達の貴婦人」の意味。まさに大聖堂(貴婦人)に抱かれているような街シャルトル。パリと違って、広々としていて、歩いている人も少なく、空気も美味しい。贅沢な時間が過ごせた。
一方で、美術館見学も地方都市探訪の楽しみの一つ。日本にその絵画が来たら混雑し得るような有名画家の作品が、フランスの地方の美術館にこっそり数点あったりするので、地方都市に行ったときは時間が許す限り美術館に行く。
シャルトル美術館(Musée Des Beaux Arts)は、大聖堂に隣接した場所にある司教館の建物で、絵画、彫刻、タピスリーなど年代も幅広い作品を見ることができる。自分のお気に入りを探すのが楽しい。私も心に残る作品があった。その作品たちをお見せしよう。
ポール・セリュジエ(Paul Sérusier, 1864年11月9日 - 1927年10月7日)の「la musique(音楽)」。セリュジエはナビ派の一員として知られる
ジャン・シメオン・シャルダン(Jean-Baptiste Siméon Chardin, 1699年11月2日 - 1779年12月6日)の「le singe peintre(画家猿)」。
15世紀の多色塗りの木彫り
聖母子像、時代を記録に残すのを忘れたのですが、雰囲気があった。
アレクサンドル セジェ(Alexandre Sege,
1819-1885)の「シャルトル」。
羊の群れの向こうのシャルトル大聖堂が印象的な絵画です。
美術館の周り、大聖堂の裏はテラスのある公園になっていて、下の写真のような迷路のある庭を見渡せる。