3月21日日曜。パリを歩いていたら、2つの小規模のデモを見かけた。警察も出動し監視していた。
昨日の土曜日も黄色いベスト運動のデモ行進がリュクサンブール公園から右岸に向けて出発したため、バスが走っていなくて困った、と人づてに聞いた。
週末にデモがあるのはパリでは普通だけれど、昨日からロックダウンと思っていたので、驚いた。
同日、イギリス、ロンドンでは、ロックダウンに抗議、数千人がデモし、 36人逮捕 ーという記事を読んだが、私見た2つのデモは、ロックダウンに抗議してないし、警察との衝突はなく平和的だった。
結果的にロックダウンとは言えない外出制限。自宅から10キロメートル圏内なら、外出証明なしに、自宅住所の分かる身分証明書などを携帯していれば外出できる。それでも、洋品店など、“非生活必需”品のお店は閉まってしまった。
アルスナル(Arsenal)港の岸辺を歩いている人がたくさんの人がいた。
フランス政府が外にいた方が良い、スポーツした方が、良いと言ったためか、普段以上にパリの公園には、歩いたり、運動したりしている人がいる気がする。談笑している人もいたりして、普段と変わらない景色。ロックダウンのイメージとは、程遠い。
いつもより車が少なく、歩いている人は多い気がする。
アルスナル港はプレジャーボートが停泊している。16世紀から19世紀の間、この場所に
工廠(Arsenal)があったことが、港の名の由来である。
昨日の私の疑問の答えを書いておこう。
☆外で友人に会って話していいか?
☆10キロメートル圏内ならパリから、隣接するヴァル•ド•マルヌ県、セーヌ•サン•ドニ県、オー•ド•セーヌ県に移動して大丈夫か。それらの県の在住者が自宅から10キロ圏内のパリに来ていいか?
答えはいずれもイエスだった。知り合い等に確認した。
一方で、フランス語の記事で、政府関係者のコメントとして、「家に、居住者ではない人を招いてはいけない、外で人と会うように推奨する」というのを読んだ。(下のフランス語の記事参照)
一方で、私は、3日前の新型コロナウイルスの感染状況の地図を見た。
パリ市内では、パリ8区で、PCR検査陽性者が住民10万人当たり500人を超えている。パリに隣接するセーヌ•サン•ドニ県のオーベルビリエ(Aubervilliers), バニョレ(Bagnolet) などが、同じく500人を超えている。
たとえ、10キロメートル圏内は外出OKであっても、陽性者の多い地域にはできるだけ近づかないようにしよう、と、フランス政府は特にそんなことは呼びかけていないのだが、思ったのだった。