パリ徒然草

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世界初のデパート 夢の空間 今夜はお祝いだ!

 世界で最初に出現したデパートは、1852年、ブシコー夫妻がパリ改造で開店した、ボン マルシェと言われている。このボン マルシェに外出制限解除の初日行ってきた! 

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 私が語るより写真が伝えてくれるだろう。美術館のギャラリーのような広大な空間。間に飾られた現代アートの絵画。エスカレーターもポップアートのように彩られている。

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 異次元の夢の世界。いったんここに来て商品を見てしまえば、家にはたくさんの物があって購入の必要がないと、何も買わないつもりで行ったのに、全体のセンスの良さに圧倒されながら、あ、これなら私にも買える値段とたちどころに物欲の衝動が沸いて、ついつい、あれもこれもと、ちょこちょこいくつかの物を買ってしまった。本屋さんで、シモーヌ ド ボーボワールのレ マンダランという本も買った。

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(美術品のような靴)

 全体に、まだ以前より客はまばらだが、グッチなどのブランドには列ができている。もともとゆったりした造りの施設なので、スーパーに行くよりは遥かにソーシャルディスタンスができていて、近づき過ぎた、とヒヤッとするシーンもなかった。グランエスピリのレジの辺りもゆったりしていて、レジ係の前にはガラスもしっかりしているし、安心して買い物できる。

 グランエピスリでは、アンジェリーナのマロンクリームやいくつかのハーブ、フォートナム&メイソンの紅茶などを買った。毎日の食生活に彩りを与えてくれそうだ。

 ボン マルシェから出てからも、ゆっくりとあちこち歩いた。自由に動ける快適さを噛み締めた。セーヌ川沿いにも歩行者がいる、3月までそれはただの日常だったはずなのに、その普通のことが胸が熱くなるほど、嬉しかった。歩くだけで、昨日までより、ずっと、リラックスできる。歩いている人たちが喜んでいる波動を感じる。人出が増えた道路の街路樹の緑も昨日までより輝いて見える。

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 ああ、やっぱり今日はお祝いだ。夜は好きな音楽をかけながらシャンパンを飲もう。

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(左岸の花屋さんの素敵なお花)


 (ちなみに、パリのギャラリーラファイエットやプランタンはまだ営業していない)