「サマーに買いに行く、って言ってたんだよね」
と、夫が言った。サマー?夏みたいじゃない?
「でも、もう15年くらいサマーと誰からも聞いてないけど」
サマーって、何だと思いますか?
サマーとは、ラ•サマリテーヌデパートの愛称だ。
「ボン・マルシェもBHVもプランタンもそんな愛称ないよね。ギャラリーラファイエットをギャラリーと呼んだりはするけど」と私は他のパリのデパートの名前を挙げながら考えた。
パリジャンにラ•サマリテーヌが親しまれて来た証拠かも、しれない。
ラ•サマリテーヌデパートは2005年から休館だったが、今月23日に16年ぶりに、リニューアルオープンとなった。
今日27日、オープン初の日曜日午後という最も人が多そうな日に行ってみることにした。
予想はしていたが、デパートの前に長い列。でも中には、その長い列を待って良かったーと思えるアール・ヌーヴォーの美しい世界が待っていました。
そして、みんな写真撮ってる。嬉しそう。人々の喜びを写真から感じ取ってください。
みんな、このデパートがオープンして嬉しいんだね。私も、そこにいるだけで嬉しくなった。
ルイナール(RUINART)のシャンパンのたくさんの瓶もオブジェのように、輝いて、お祝いしています。2年前の元旦に飲んだルイナールのロゼ美味しかったなあ。
何枚か写真を撮ったけど、細部もきれ~い。
地階には、香水やアロマ・キャンドル、コスメを扱うお店。最上階(5階)には、レストラン。途中の階には、ルイ・ヴィトンやディオールなどなど、洋服、時計、アクセサリーなどを扱うハイブランドのお店がありました。
ちなみに行列の写真は、こちらです。
はー、長い列。。。よく待ったもんだ。褒めて欲しい。
ポン・ヌフ橋の方からサマリテーヌを見るとこんな感じ。
デパート周辺に人は多かったけど、セーヌ川岸は結構静かでした。
家に帰ると、「何でも見つかるサマリテーヌ」が謳い文句の広告よくやってたーと夫が教えてくれた。ちなみに夫は「今のサマリテーヌで売っている物は高級過ぎて、自分が買える物は何ひとつない」とサマリテーヌに来なかった。
You Tubeで見れる「何でも見つかるサマリテーヌ」の60年代、70年代の広告
私の今年5月のブログ「ラ•サマリテーヌの建築がかっこいい」(今回触れなかった別棟の日本人建築家による現代建築、デパートの歴史等についても書いています)