ニーチェの道を歩いたことを書いたが、おそらく、そうしてしまった理由の一つに、現在、新型コロナウイルスの影響で多くのバスで、バスチケットが買えない、という問題がある。
82番バスに乗ってエズ村まで行ったが、運転手にお金を渡して、チケットを買おうと、すると、チケットは運転手からは買えないと言われた。スマホを使ってアプリをダウンロードして、払ってくれ、と。バス車内で一生懸命、ダウンロード、支払いなどやろうとしたが、結局、機械オンチのため、うまく行かなかった。
そこでエズ村の観光局でバスのチケットを買おうとした。観光局では売っていないし、エズ村では売っていないとのこと。以前はエズ村の店でも売ってたんだけど、採算が合わないのか、売らなくなったとのこと。この近くだと、ビルフランシュシュルメールのカフェで売っているとのこと。
はあ、そこまで行くのはどうするんですか?つまり帰りの82番のバスは無賃乗車しかなかった。
チケットを買って刻印しなければ、無賃乗車として、罰金を取られることもある。私は人生で初めて南仏に来た翌日の初めて乗ったバスで罰金を払った経験があるので、特にコート・ダジュールのバスはきちんと払っておいた方が良い!!!。
ならば、と、一時間かけて村から歩いたエズの駅で、機械で、列車のチケットを買おうと、すると、機械の動きが悪く、最後には「故障中」になって、列車のチケットも買えない。。。
【エズの駅で故障中と表示する自動販売機】
一か八か、100番のバスで、バスチケットを運転手に求めると、すんなり買えた。路線によって買ったり買えなかったり、するようだ。ほっとした。
【バス車内。運転手がいる場所は透明のプラスチックの板で完璧に仕切られている。左側のオレンジ色の表示に車内でチケットを売らない、と書いてある】
【コート・ダジュールの様々なバスチケット。左側2列目の10回券はニースからモナコ(遠距離)では使えないなど、複雑なルールがあるようだった】
そして例えば、15番のバスに乗っても、車内に17番のバスの路線図が貼ってあって、乗り間違えたのか、とパニックになった。結局、間違ってなかったが、そういうバスに限って、停留所を知らせるアナウンスもない。旅行者や言葉が分からない人は大変だ。
翌日、バスチケットをまとめ買いするため、ビルフランシュシュルメールのカフェに行くと、閉まっていた。週のうち、木曜日だけが定休日で、その日に来てしまったようだ。バスや列車のチケットを買おうとするだけで、一苦労である。(ニース市内ならもっと簡単に買えたと思う)
【ビルフランシュシュシュルメールでバスの10回券が買えるカフェが開いている時間。木曜日は定休日】
【そのカフェはスーパーCasinoがあるこの通りにある】
新型コロナウイルスが招いた不便さの一側面である。
