「I saw the crescent
You saw the whole of the moon
The whole of the moon
(俺は、三日月を見た
君は月の全体を見た
その月の全てを)」
ーThe Waterboys のThe Whole of the Moon(↓)より歌詞を一部抜粋↑
満月を見た翌日、SNSの知り合いの投稿で、上のYou Tubeが貼り付けられているのを見つけた。ザ•ウォーター•ボーイズ、ザ・ホール•オブ•ザ・ムーン。今、聞いても名曲だ。そして、歌詞も素敵。
私にとって、ウォーター•ボーイズは日本の映画やドラマではない。マイク・スコット氏率いる80年代から存在するロックバンドである。
この曲が収録されているCD「This is the sea」(1985年)を見つけ出して、聞いた。何度も聞いたアルバムの一つだ。当時日本で学生だった私にとっては、UKロックやアイルランド系の音楽は部屋でステレオで聞く、遠い遠い世界だった。
【ウォーターボーイズのCD】
SNSもウイキペディアもYou Tubeもなく、私はバンドの人々がどんな顔なのか、知らなかった。「ロッキング・オン」が愛読書でレコードについているライナーノーツの情報は貴重なものだった。ライブ・エイドが深夜から朝までテレビ放映されて初めて、いつもステレオで聞いているミュージシャンの何人かの顔や外見を知ることができた。
今は、お金を払わずともYou Tubeでライブ映像が見れてしまうのだから、凄いことだ。
The Waterboys のThe Whole of the Moonのライブ映像
私にとって、顔もよく知らないアイドルかつ才能のある人だったマイク・スコット氏(スコットランド生まれ、主にアイルランドで活動)は、2016年に日本人漫画家でアーティストのろくでなし子さんと結婚されて、子宝にも恵まれ、ザ•ウオーター•ボーイズも2019年にも来日公演や通算14作目となるスタジオアルバムを発売するなど精力的に活動している。
そして、この曲は映画に使われたり、プリンスほかいろんな人がカヴァーしたり、U2のライブの導入ソングに長年使われているのだそうだ。
一方で私は少しはあの頃から成長したんだろうか。高校生のときに好きだったものがやっぱり好きで、同じところをぐるぐる回っているだけのような気もする。
今は、距離的にはアイルランドやスコットランドに近い場所にいる。2012年にアイルランドのダブリンを一人旅した。ダブリンには。ミュージシャンが溢れていて、多くのバーで3ユーロのギネスを一杯頼めば、生演奏が聞けた。
そうだ。パリでももっと、ライブ情報をチェックしよう。