パリ徒然草

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パリのモスク


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 パリ5区。閑静な住宅地であり、カルチェラタンに近い学生の街でもある。パリ植物園に近いその場所に、巨大なモスクが建っている。

 

 グランド・モスケ・ド・パリ。

 

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 確かにグランド(大きい)! 中庭もあり、敷地面積 7 500 m²という。シテ島にあるノートルダム寺院より敷地面積は大きい。ミナレットという 33メートルの塔がある。

 

 ウィキペディアによると、このモスクは1922 年から 1926年に建てられた。19世紀半ばからパリ駐在のモロッコ大使館やオスマン帝国大使館はパリにモスクを作る提案をしていたが、進まず、建設が決められたのは第一次世界大戦でフランスのために戦って戦死した7万人ものイスラム教徒兵士たちを称えるためだった。

 

 イスパノ・モレスク様式。8―13世紀に盛行したイスラム教徒支配下のスペインの芸術様式である。宗教上、人間や生物の図像表現が禁じられたため,建築や装飾芸術の領域に独創性を示し、アルハンブラ宮殿などを生み出した。

 

 

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 グランド・モスケ・ド・パリは、説教を行う部屋や、コーランを読む場所、イスラムの実践である祈りと瞑想の場所を除いて、観光のために金曜日以外は一年中開放されている。グランド・モスケ内の見学は非イスラム教徒は有料である。入場料大人3ユーロ。

 


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 モスクの中には、マグレブ料理のレストラン、喫茶店(ミント・ティーやお菓子を提供)、ハマーム、伝統的なアラビア工芸品の店が併設され、これらも一年中開いている。


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【お菓子は1個2ユーロ。美味。】

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 パリでいくつかのクスクスが食べられるレストランに行ったが、ここは内装の雰囲気も良く、クスクスも美味しく、気に入って何度か通っている。広々しているので、いつもグループで賑わっている。


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 この門を見ると、2017年にスペインのアルハンブラ宮殿に行ったことを思い出す。スペインのアルハンブラ宮殿は一見の価値がある、素晴らしい所だった。私が訪れた世界遺産の中で第一位かもしれない。
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 夜はライトアップもされている。次回は、この中にあるハマームに行ってみよう。

 

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 今、読んでみたい本を貼り付けてみた。同じ日本人で、同じイスラーム研究者でありながら、著者のお二人は全く分かり会えない他者であるらしい。イスラームについて知れると同時に、人間の分かりあえなさという意味でも興味深い本だ。中村哲氏銃撃事件についても触れている。

 

 

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