パリから近郊列車で数10分、サン・ジェルマン・アン・レーの森に夫ともに行った。そこには、キノコがたくさんあった。
実は3年前、この同じサン・ジェルマン・アン・レーの森に来て、落ちていた栗を拾い、栗を持ち帰り、茹でて食べて大満足だった。
お、お、お、今回はキノコ狩りかあ?
だが、夫が「ほらほら、南仏に住んでいる〇〇さんっているだろ。あの人が森の近くに住んでいたとき、母を招待して、採ってきたキノコを使った料理を作って振る舞おうとしたんだけど、本人がテーブルの料理を食べた途端、調子がおかしくなって、そのまま、入院」という話をし始めた。
うわー、毒キノコ怖いよ。狩猟の銃弾の次に森で危険なのは、キノコかあ。
【夫によると、この赤い色のキノコは毒キノコだという】
「昔は薬局にキノコを持っていけば、食べられるキノコかどうか教えてくれたりもしてたけど、今の薬局は、お金儲け第一主義だから、どうかなあ」と夫。
採ったキノコを、重いのに持ち帰って毒キノコばかりだったら、がっかりだなと思い、キノコ狩りはしなかったが、森を歩くだけで癒やされた。
地球は、一番優れたアーチストだと思うのよ。凄いインスタレーションよね。現代アートのどの作家もかなわない。どの瞬間も今だけ見れる、明日には、次の瞬間には見れない自然の織りなす世界。
オークやブナなどが茂る広大な森は、パリ郊外のオアシス。昔は、サンジェルマンアンレー城に住む国王がこの森で狩猟をおこなっていて、狩猟の拠点となった建物が森の中に今も残されている。
今回はRERのA線のAchères Grand Cormierアシェーグランコーミエで降り、Maisons Laffitteメゾンラフィットまで北側を歩いた。通常なら1時間半の道のりだが、ガイドブックとは違う道を歩いたり、サンドイッチを食べたりして、3時間くらい森の中にいた。森の中にほとんど人はいないが、合計4頭の馬とすれ違った。
【今回はこのガイドブックのコースの後半だけを歩いた】
【キノコ狩りのためのガイドブックも出ている。写真左。とある観光案内所にて】