パリ徒然草

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カイゼルスベルグ 城に登って皇帝の監視員のように村を見渡す


 カイゼルスベルグは「皇帝の山」と訳される。最初の町の記述は1227年に現れるのだという。神聖ローマ帝国(ドイツ諸国連合体)によって、交易の見張り台である城砦が作られ、帝国都市として、さまざまな特権を与えられ、ワインの輸出によって繁栄してきた。


【村の家並みの向こうに城が見える】

 雑誌フィガロの特集で見て、長年旅したいと夢見てきたフランス、アルザスの村、カイゼルスベルグ。前日までバスの時刻表が手に入らず、行くか悩んだが、行って良かった。


 バスで着いたら、すぐに正午の教会の鐘の音が鳴り響いた。山の上に中世の城が見えるぶどう畑でビデオ撮影した。

カイゼルスベルグのぶどう畑にて
https://youtu.be/xqtHwW2FnMw


 サン•クロワ教会裏手の城とぶどう畑が見える、写真↑の場所が最も気に入った。ちょうど薔薇も咲いていて、清々しく感じた。

 中世の城に向かって徒歩で山を登った。約10分ほどで城に着く。


【坂道や階段を登りながら、村の教会の塔を見る】

 円柱状の主塔の高さは4メートル。暗い螺旋階段を登って、見張り台まで登ることができる。この城は13世紀に建てられたが、主塔と城壁の一部、城門が残っている。


【城の主塔】


【主塔の途中の窓から見える景色】


【主塔の頂上】


 
 主塔の上から、村の家や褐色の屋根や通りが見渡せる。ぶどう畑の向こうにドイツも見えている。ここは国境近くの城下町と言えるだろう。



塔の上からの景色
https://youtube.com/shorts/flupk0G9Zos?feature=share

 山を降りて村へ。

 村の中心の広場にコンスタンティヌス1世の泉がある。

 13世紀に建てられたサン•クロワ教会。ロマネスク様式の外観も教会内部も素晴らしかった。



 教会の彫刻もすべて中世の趣きが感じられた。

 中世の橋もある。

 川も流れている。

 シュバイツアーの家は工事中だった↓。



 木組みの家に、可愛らしい装飾。クリスマスマーケットの飾りを思わせた。

 私はコルマール駅近くに宿泊していた。カイゼルスベルグコルマール駅前から145番のバスで行くことができる。だが、時刻表を見つけるのが難しかった。バス停に行きの時刻表は貼ってあるが、帰りの時刻表は貼っていない。


 午前8時30分の次のバスは午前11時15分発である。この日は既に移動のためコルマールを夕方出発の切符を買っていたので、前日まで行くか悩んだ。


 結局、11時15分発のコルマール駅前発のバスに乗り、バスの運転手に帰りの時刻を聞いた。いくつもある村の停留所のうち、Rocade Verteというバス停で降り、向かいの停留所から14時19分ごろの帰りのバスに乗った。ちなみにそのバスを逃したら帰りのバスは3時間後だった。滞在時間約2時間の少し慌ただしい旅となった。

 2022年5月時点の時刻表↓。往復一人7ユーロ程度だった。

 レストランで食事を取らず、村のパン屋さんで食事を取った。オリジナルのキッシュがとても美味しかった。ブレッツェルも食べた。

 2時間では名残り惜しかった。せめて、城を見上げながら、ぶどう畑付近でパンを食べたかったなあ。


カイゼルスベルグについてよくまとまったサイト
https://lesplusbeauxvillages.com/villages/kaysersberg/

アルベルト・シュヴァイツァーウィキペディア
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%BC