クリスチャン・ディオールのジャドール展覧会「DIOR J’ADORE」に行った。9月27日から10月8日まで、 パリのボザール・ド・パリ(パリ国立高等美術学校)で開催中である。
フランス語を学んでいるとき、このジャドールJ'adore!という表現は耳に残った。「大好き」「とても好き」などの意味だが、フランス語の響きに振動があって、この言葉を嬉しそうな表情で発すると、その場を明るく輝かせ、華やがせてくれる気がする。
"J'adore (ジャドール)"はディオールの代表的な香水の名称としても知られる。Christian Diorの中でも最高傑作と名高いフレグランスの一つ。
ジャドールは、クリスチャン・ディオールの花への情熱から生まれた。緻密に計算された香りは深く、芳醇。フルーティとフローラルブーケ調で軽やかに、センシュアルに仕上げられた花々の香水。
ジャドールのCMは、香水瓶の形状と、そのデザインをイメージさせる女優さんが首つけている金色の首飾りとともに私の頭のイメージに強烈に残った。私も空港の免税店で買って使っていたこともある。
どんな展示品があるんだろう、と、ワクワクしながら、会場へ。
最初に飛び込んできた黒でまとめられたお部屋。ガラスケースの壁の中に香水瓶、バッグ、ジュエリー、ミニチュアのドレスなどが並ぶ。どれもお洒落ー。
ショーや広告の撮影で使われたと見られる装飾品。
試作品の香水瓶や歴代のジャドールの香水瓶も展示されていた。
次のお部屋は壁一面花で飾られ、光のショーの中、花々の香りを嗅ぐことができた。
さらに先に進むと、歴代のジャドール広告が画面に映し出される。
2階には現代アートの彫刻とともにディオールの服やバッグ、帽子などが白い壁いちめんに展示されている。
ジャドール エクストレに巻かれた金糸は、ひとつひとつ職人の手で仕上げられている。その作業を見せるコーナーも。
ディオールのからだのシルエットを美しく見せるドレスも展示されていた。
入口はボザール・ド・パリ(パリ国立高等美術学校)のセーヌ川側。8日日曜日21時まで。