パリ徒然草

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ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのアルバムを聴いている  明日からヨーロッパツアー 

 しばらく前に、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ『カウンシル・スカイズ』のアルバムをプレゼントにもらった。約5年半振り通算4作目のオリジナル・アルバムなのだそうだ。今年6月に発売。

 聴いてみて、凄い!と思った。凄い才能だ。この世界観がとても好きだと思った。

 

 傑作アルバム。人類最高のシンガーソングライター、と誰かのブログの紹介で書いていたのも、うなずける。

 英語の歌詞が分からないのだけれど、このアルバムを聞くと、私は高校時代に引き戻される。当時、私はマンチェスター出身のザ・スミスというバンドをしばしば、聴いていた。聴いていると、マンチェスターの曇った空が見えるような気がした。その曇った空と当時の私の心がシンクロしていた。

 

 『カウンシル・スカイズ』にも、ザ・スミスのギタリスト、ジョニー・マーが3曲参加している。

 

 聴き込んで、しばらくした後、説明を読んだ。

 

 タワーレコードオンラインの説明によると、このノエル・ギャラガーの新作は自身のルーツへの原点回帰がコンセプトとなっており、ノエルの故郷であるマンチェスターへのオマージュの作品に仕上がっている。アルバムのジャケット写真はマンチェスター・シティFCの旧ホーム・スタジアムでもあったメイン・ロード・フットボール・スタジアム跡の地で撮影されたもの。フライング・バーズのバンド機材が置かれた、叙情的な写真だ。ーとある。

 

 アルバムには、24ページあるブックレットがついていて、歌詞の横に11枚のモノクロ写真がある。タワーレコードオンラインによると、ノエルが故郷からロンドンへと旅立った瞬間を象徴する、マンチェスターのピカデリー駅の写真など、ノエル自身の旅を表現。ーということのようだ。

 

 ブックレットを見ながら、アルバムを聴きながら、マンチェスターに行ってみたくなった。

 

 「カウンシル・スカイズ」とは、英国の公営住宅団地(カウンシル・エステート)の上に見える空のことを指す言葉で、タイトルへの想いについてノエルは「俺はマンチェスター公営住宅団地で育っているから、俺にとってのCouncil Skiesは……俺は空想するのが好きで、俺の夢は全部Council Skiesの下で生まれたんだよ。よく空想にふけってたんだよね。だから、俺にとってこのタイトルはそういう意味なんだ」と語っている。(ソニー・ミュージックのサイトより)

 

 なぜ、私はこのバンドを以前から聞いてこなかったのだろう、と思った。ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは2011年から、たった4枚のアルバムしか出していない。揃えるのは、簡単だ。

 

 新作はパリの書店で買ってくれたそうだが、昔のアルバムは探してもパリでは見つからず(どこも、だんだんとCD売り場が縮小されている)、アマゾンUKに注文した。すぐに2枚が届いて、聴き込んでいる。いい!、これらも、いい。アルバムのデザインもとってもシックで、買って良かった。

 先月、日本に住む私の弟(結成時からのオアシスファン)に、12月にノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズの日本公演(東京2回、大阪、名古屋)があると教えたら、もうすべての会場でソールドアウトだと、言われた。凄い人気なんだなあ。知ってたのにすぐに、言わなくて、ごめん。ブログ書くよりも、もっと早く弟に教えるべきだった…。

 

 ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのヨーロッパツアーが明日5日から始まる。4回公演する日本と違ってフランスではパリのZenⅰthで1回公演するだけ。11月11日、つまり来週あるパリの公演は、立ち見はソールドアウトだが、一週間前くらいは椅子席はまだ、販売していたようだ。

 

デュッセルドルフでのライブ

https://www.youtube.com/live/axXbdVh0DfA?si=WEnoHAIVaK9r2E6w

 私は、数年前、パリのレピュブリック広場の無料ライブで、ノエル・ギャラガー自身が歌う「ドント・ルック・バック・イン・アンガー(和訳;過ぎたことに怒らないで)」と出会った。それを聴いた後、アルバムを買い始め、今ではオアシスのアルバムもすべて持っているが、実は、あまり、聴いていない。熱心なファンとは、とても言えない。

 

ノエル・ギャラガーが歌う「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」

https://youtu.be/n4bMzztIRe0?si=VGxQSbd7kFo7MLhd

 

 私よりも、もっと、オアシスやノエル・ギャラガーのファンはいるのだろうけど、私は既に5月にチケットを買っておいた。日本のチケットはSS席13000円とかするのだが、パリのチケットは50ユーロ、60ユーロ程度で、日本のチケットよりも、安い感覚がある(いまや円安が凄すぎて、微妙かもだが)。パリに住んでいるからこそ、ライブに行きやすい。

 

 ノエルはオアシスとして2009年8月にパリのロック・アン・セーヌ・フェスティヴァルに出演を予定していたところ、弟のリアムとバックステージで猛烈な言い争いになった後、そのままオアシスを脱退した。

 

 ノエル・ギャラガー様、過去に、いろいろあった場所、パリにまた、来てくれて、ありがとう。「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」の歌詞が身に沁みるねー。私自身も自分の人生に、「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」だなあ。

 

 何を着ていこう。早めに着いてグッズを狙わなきゃ。ドキドキ、ワクワクの日々なのだ。