パリ徒然草

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2月の雨に濡れた中庭「プティ・パレ美術館」  春もすぐそこ

 

 ここはシャンゼリゼ通りに近いパリ中心部。2月18日午後、天気は雨。中庭が雨に濡れて、美しい。

 建物の列柱のある回廊をぐるりと一周できるようになっていて、雨に濡れないで、半円形の庭を四方から鑑賞することができた。

 最近、パリの庭に行っても、花を見ることが少なかったのだが、この庭には、ピンクの花が咲いていて、楽しい気分になる。建物の上で見守る金色の天使たちも雨の日の憂鬱な気分を和らげてくれる。2月も後半に入った。3月3日は桃の節句、春もすぐそこだ、雨の庭を鑑賞しながらそんなことを思った。

 ここは、プティ・パレ(Petit Palais)。1900年のパリ万博万国博覧会のために建てられたものである。現在、パリ市立プティ・パレ美術館(Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris)として開館していて、常設展と、この中庭は無料で鑑賞できる。

 

 庭に面したカフェもあるが、現在、改修中のようで、この日は営業していなかった。

 パリ市立プティ・パレ美術館は、入場無料とは言え、とても、優美な美術館。高い天井。曲線が多様された天井や螺旋階段。

 

 では、美術品はと、言うと…。

 凄い、印象派の巨匠、クロード・モネのこの絵がある。「ラヴァクールのセーヌ川の夕日 冬の効果」(1880年)↑。モネがヴェトイユに住んでいて貧しかったころ、冬のセーヌ川を描き続けたうちの1枚だ。

 印象派の語源となった「印象 日の出」(マルモッタン・モネ美術館所蔵)の絵とも共通点を感じる。

 そして、こちらも印象派の画家、アルフレッド・シスレーの「モレの教会」↑。昨年12月にモレ・シュル・ロワンでこの教会に行ったので、注目した。

 

モレ・シュル・ロワンのクリスマス

https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2023/12/24/164706

 

 彫刻も絵画も調度品も多数、展示されているが、日曜で人も多かったので、美術鑑賞はそこそこに、また、いつかゆっくり、来ようと思いつつ後にした。 

 

パリ市立プティ・パレ美術館(Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris)

開館時間:火曜日から日曜日の午前10時から午後6時まで

最寄りの地下鉄駅:シャンゼリゼ・クレマンソー駅(1号線と13号線