パリ徒然草

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今、新型コロナより怖い5つのこと

今、私が最近、怖いものを怖い順に挙げてみる
1,治安の悪化(イライラしている人も多い)
2,今、予測しなかった病気やケガで病院にかかること(かかれないかもしれない)
3,言論の自由がなくなること
4,警察の取り締まりと罰金
5, ゴミが舞うなどの街の衛生状態の悪化

 新型コロナウイルスそのものは、6番目くらいに来る。

 新型コロナウイルスをもっと恐れていいはず、恐れるべきなのに、私はあまり、恐いと思えない。

 外出するときの恐れも、あまりに人がいないと、怖かったりする。通りにゴミが溢れていて、街が、荒んでている気がする。以前より頻繁にホームレスに声をかけられる(以前の3、4倍くらいだ)。2日半出かけなかったが、夫によると、ときどき行くスーパーの前にいるホームレスが10人以上になったという。以前は3人程度だった。

 フランスで売れたものは、トイレットペーパーの他に掃除用手袋なので、フランス人ですら、掃除に頑張っているのだ。うーむ、でも、頑張る気になれない。

 新型コロナウイルスは物の表面にいて、媒介する。家から出るな、と言うのは、外からウイルスを連れて来る可能性があるからだ。私も4日前、近くのスーパーでプラスチックの買い物かごをアルコール消毒液を使い、丹念に拭き取っているフランス人買い物客を見かけた。

 「新型コロナウイルス買い物で感染しない方法」という買い物から帰って来たときどうすべきかのしっかりした動画を数日前に見つけた。

https://youtu.be/dSNfcQdMvII

 うん、理論的にはこれは正しい。ニューヨークではこれをやっている人も多いらしい。私も動画のように、生まれて初めてリンゴやレモンを石鹸で洗ったりもしてみた。コーヒーの入ったパックをすべてアルコール液で拭いたりもした。でも、これを毎日やれるのか? 
 それに、理論的にはそれで済まない。着ていた服も靴も自分の髪も、バックも財布も、すべてのお金も体も、顔も、外出するたび、すべて石鹸で洗うべきだ。無意識に私たちは顔や体や服を触っている。全然触らない、壁やドアなどどこにも触らなかったということはあり得ない。本当に面倒なことになった。どう転んでも、イバラの道だ。

 すっかり力が出てこなくなり、結局、よく手を洗う、携帯電話やパソコン、テーブルを拭くくらいしかしていない。その程度しか、目に見えないウイルスを恐れていないとも言える。
 ウイルスとは闘うのではなく共存すべきと思っているかもしれない。そもそも、専門家が世界の人の5割から7割が感染すると言うのだから、今は、極力感染しない努力をすべきだが、一度かかって抗体を持っていることが検査で分かると、社会のお役に立てることもあるのかな、とも思う。