パリ徒然草

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日本の緊急事態宣言で気になる3つのこと

 安倍総理が明日、新型コロナウイルス感染に関して緊急事態宣言するようだ。対象地域は、7都府県。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府兵庫県、福岡県。
 
 私は、日本に住んでもいないのに、日本が気になって仕方がない。それは、フランスで約20日前に禁止令パニック混雑を目撃したせいでもある。

1、政府はパニックによる混雑にどこまで対策を取っているだろう? ひとりひとりがパニックに巻き込まれない行動をお願いします。

 恥ずかしながら一応、日本政府には、スーパーや駅の入店入場人数の制限や働く人の防護などを2週間前に要望しておいたが、どこまで対策を取ってくれるか分からない。(フランスでは、サンドニというパリ近郊で働くスーパーのレジ係も新型コロナウイルスで外出制限令から約10日後に亡くなりました)

以前にも貼りましたが、外出制限令前後のフランスのスーパーの混雑を伝える動画です。

https://youtu.be/H_kRfrIP3m0

https://youtu.be/7XKuWLD_Nqo


 あなたがもし、この7都道府県の在住者なら、とにかくスーパーにはここ数日買い物に行かないでください。パニックによる買い溜めに巻き込まれないでください。今は、買い溜め、しないでください。数日待てば人は減るので、今あるもので我慢するか、多少値段が高くても空いているコンビニや小さな店で買える物で数日は我慢しましょう。

 7都府県の在住者なのに、そこから逃げ出そうと思うのは、やめてください。特に、田舎の高齢の親の家に身を寄せようというのだけは辞めてください。イタリアでは、都市部から山奥の田舎に避難し、家族全員を感染させ、田舎に残る家族は批判的な目で住民に見られるし、十二分に整っていない医療機関に迷惑かけるし、という例があります。

 私が知っている混雑が起きた場所は、スーパー、駅、空港、市場です。

 2、ステイ ホームはいいけど、ネットカフェ難民はどうなるの? ホームレスはどうなるの?

 東京都が基本的に休止を要請する施設の中にはネットカフェもあるようです。。
 この問題は、私が書いたホームレスの問題とつながっています。私にもまだ答えがありません。フランスの新聞はホームレスの問題をきちんと報道し続けていて、フランス政府はホームレスに対して、支援団体を通じて1日9ユーロ(1100円程度)を支給するという記事を読みました。
 現金を支給しているとは思えないのですが、サンドイッチ等を配っているのは見ました。それでもすべてのホームレスに均等に行き渡ると思えないし、私も外に出る度に、以前より頻繁にホームレスに声をかけられるようになりました。ホームレスの数は私の半径1キロ以内では増えています。お金をあげないでいると「コロナウイルス感染者だ」と言われたりもしました。
 今日は雨です。いろんな施設が閉まるとホームレスが雨をしのいだり、水を汲める場所がなくなってしまいます。新型コロナウイルス感染予防のため奨励されていても手を洗うことも難しいです。

 3、政府や自治体は宗教団体に自粛要請したのか?

 3月に一度、日本政府が宗教団体に自粛要請したようです。自粛要請が出されたものの、実際に中止や延期を決定するのは宗教界の自主的判断により、責任の所在は宗教側にあるようです。
 いくつかホームページを見たら、日本のカトリック教会は自粛していましたが、明日7、8日の花まつりの情報がそのまま掲載されているお寺もありました。
 フランスでは一つのプロテスタント教会の2500人規模のイベントが数100人に感染させました。フランスで感染者がなぜ拡大したか②を近く、アップします。

 
参考記事
緊急事態宣言へ都対応案 小池百合子都知事が記者会見
https://www.asahi.com/articles/ASN465KJFN46UTIL01Q.html
【東京都が基本的に休止を要請する施設】
大学や専修学校など教育施設、自動車教習所、学習塾、体育館、水泳場、ボウリング場、ゴルフ練習場、バッティング練習場、スポーツクラブ、劇場、映画館、ライブハウス、集会場、展示場、博物館、美術館、図書館、百貨店、マーケット、ショッピングモール、ホームセンター、理髪店、質屋、キャバレー、ナイトクラブ、バー、個室ビデオ店、ネットカフェ、漫画喫茶、カラオケボックス、パチンコ店、場外車券売り場、ゲームセンター