パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

1ヶ月の旅を見送る 

 7月30日猛暑。日中の最高気温は39度。サウナのような暴力的暑さだった。

いよいよ私の友達たちもヴァカンスに遠くに行ってしまう。

 1ヶ月以上会えないね、ということで夕方2時間ほど会った。

 彼女は家族と犬と一緒に車で、ドナウ川沿いを明日から8月31日まで行く。まるまる一ヶ月の旅だ。ドイツ、オーストリアハンガリークロアチアなど。。。私はその地域に行ったことがないが、話を聞くだけで良さそうな地域だ。

 でもね、買った新車がまだ届いていないのよ。7月初めに届くはずだったのに。代車を貸してくれるということだけど、こんなに長い旅に出るって思っていないでしょうねえ。

 物が届かないのはいかにもいかにもフランスらしい。それとも、新型コロナウイルスの影響で生産が遅れているのだろうか。そういえば、私も飛行機が飛んでないせいだろうか、日本の郵便局から送ってもらった荷物が届くのに1ヶ月半かかった。

 パリはトイレが問題よね、と彼女は言う。新型コロナウイルスの影響でマクドナルドもスターバックスもすべてのチェーン店がトイレを使わせてくれない。トイレ問題に振り回されるのが嫌でパリ近郊に住む彼女は、パリに来ることが以前より減った。

 それにしても、あなたの家の周りの路上、すごい数のアフリカ人がいるのね。うん、外出制限令が終わって以降、雰囲気が変わったのよ。私はその道通るの避けてる。彼らも国籍はフランス人かもだよ。引っ越せるといいんだけどね。でも、暴力的な人たちじゃあないしね。そういえば、こないだ、14区に住んでいている人も商店街の通りの路上のゴミが増えたと嘆いてたなあ。私が感じているだけじゃないのだ。

 新型コロナウイルスの影響で室内の会場にいるのが難しく、若者らのグループが深夜にも路上でお酒を飲むなど騒いでいたりしているのかな、と早朝の路上の転がるビール瓶や大量のゴミを見て思ったことがある。パリ市の清掃員に頭が下がる。

 物も届かない。トイレもたくさんない。道路にたくさんのゴミ。不平を言えばきりがない。それでも1ヶ月のヴァカンスに行ける国。

 そうだ、今を生きよう。じゃあ、1ヶ月後にねー、そう言って手を振った。

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【写真はパリではなくボーヴェ。先週土曜日。噴水の中を走り回る子供たち】