パリ徒然草

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家族が集まる日曜日 ヴァカンスはフランス国内

 日曜日は家族が集まって食事をともにする日。夫の家族はカトリックだけれど、日曜に集まると言っても宗教色は全く感じない。

 家族の関係の近さが新型コロナウイルスの流行にも影響した、という説もある。

 今日は夫の家族7人が集まった。以前と違って最初と最後にもビズ(フランス式キス)の挨拶はしない。

 3-5月の外出制限令のとき、2ヶ月間全く集まらなかったのは異例のことだった。これまでに列車に乗るのが怖いと参加してこなかったロワール地方在住の兄弟が数カ月ぶりに今回参加した。 

 こういう時期だからこそ、近況を知る機会でもあり、新型コロナウイルスに対する皆の感覚を知る機会でもある。

 少なくとも2021年までは新型コロナウイルスの脅威は続くだろうということで意見は一致した。新型コロナウイルスを怖がっているのと、仕事の人間関係の心配もあり、最近よく眠れないと言っている人が一人いた。うーむ、良くないなあ。

 ヴァカンスの話になる。義妹カップルは、ブルターニュのディナン、ディナール、サンマロなどを最近、旅行したばかりだ。義弟はコルシカ島に8月に行くと話していた。お義母さんはブルターニュにあるイルオモワン島に2週間いて帰って来たばかり。毎年イタリアに年に二、三回行っていたお義姉さんも今年はイルドレ(レ島)に旅行し、コルシカ島にも今後、旅行する予定だが、イタリアには行かないようだ。

 ヴァカンスには行くけど、フランス国内に滞在しようという機運を感じる。例年は、イタリアが人気だったのだが、今年はコルシカ島ブルターニュの人気が高い。それはフランス人の人気のヴァカンス地と一致している。そして、フランス人には島の人気が高い。

「今年の夏はプールでバルザックを読む予定なの」
「プール?海じゃなくて、プールで本読むの?」
「まさか公共のプールと思ってないでしょうねえ。そうじゃないわよ。コルシカ島にプール付の家を借りたのよ。そのプールサイドで読むのよ」

 食事はイカのトマト煮込み、ご飯、サラダ、チーズ盛り合わせ、ティラミス、イチゴだった。ダイエット中の人のためのティラミスで、マスカルポーネの代わりにリコッタチーズを使っていた。最近アプリケーションを使ってダイエットに成功し1ヶ月で5キロ減だと言っていた。ダイエットもアプリを使う時代なのねえ。


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【手作りのティラミス】

 午後1時から会食を始めたのに午後6時になっても話は終わらない。会話が1番のごちそう。それは、外出制限令の以前と変わっていない。