パリ市の図書館に行った。入口に衛生パスポートをチェックする人(新しい雇用を生んでいるらしい)がいて、衛生パスポートを持っていない私は入ることができなかった。しょぼん…。ヴァカンスで人の少ないパリ、当然図書館にも、人はほとんどいないのだが…。
衛生パスポートを持てるのは、①ワクチン接種完了証明②72時間以内のPCRまたは抗原検査の陰性証明③新型コロナウイルスからの回復証明のある人。
マスクをしたり、手洗いを一生懸命して、新型コロナにかからないよう、頑張ったことが、結局、図書館にすら、入れない事態を生んでいる。
いろんな人と接触して一度、コロナに感染していれば、少なくともフランス語の本に触れたり、映画に行けたり、美術館に行けたり文化的生活を送れたわけだ。複雑な心境になる。
ワクチンを打っていないのも、新型コロナにかからないよう頑張ったのと同じ理由で慎重派だからだ。
厚生省によると、新型コロナワクチン接種後に死亡した事例が7月30日までに919件。7月25日現在で予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告数は2万105件(ファイザー社製1万9202件、モデルナ社製903件)、うち重症報告数は3338件(ファイザー社製3254件、モデルナ社製84件)。この数字はインフルエンザのワクチンの数10倍だと分析している人がいた。
実は、インフルエンザのワクチンも一度も打ったことがない。痛み止めも飲んではいけない、と両親に育てられたことも、慎重であることと関係しているかもしれない。ましてや治験中のワクチン....である。
フランスでも、ワクチン接種後の死亡事例はあるが、TVで報道されているのを見たことはない。ネット検索をかければ、ワクチンの接種数時間後、数日後の死亡で家族が訴訟を起こした、との記事が複数出てくる。年齢は39歳、22歳.、26歳.。(日本同様、因果関係は簡単には、認められないだろうが)
さらに、イスラエルやアイスランドなど、ワクチン接種の進んだ国で、デルタ株の感染爆発が起こっているようにも見えることも、ワクチンの効果を疑う材料になっている。フランスでも、有名なディディエ•ラウル博士もアイスランドを例にフランス語で同じことを言っていた。
米国疾病予防管理センター(CDC)は7月30日、新型コロナウイルスの変異株であるデルタ株について、ワクチン接種完了者であっても同株に感染した場合に他者に拡散させるリスクを指摘する声明 を発表した。
CDCが同日に発表した疾病・死亡率週報によると、マサチューセッツ州で7月3日から17日に発生したクラスター感染のうち、73.8%(469人中346人)がワクチン接種完了者だった。
日本でも、ワクチン接種完了者によるクラスターは佐賀、福島など、いくつも報告されている。
このYou Tubeが詳しい。
「ワクチンを打っている医療施設でクラスターが発生しているのに報道されない謎」
衛生パスポートには、反対だけれども、8月14日のデモには、参加しなかった。
新型コロナ問題以降、とにかく人混みは避けている。さらに、参加を呼びかけている黄色いベスト運動や右派政治家と私の意見が必ずしも同じではないことがデモ参加を躊躇する原因になっている。マクロン大統領への攻撃で盛り上がったりしているのがちょっと私とは、違うなあ、と思ってしまう。
今日はフランス全土で215000人がデモに参加したという。
【TVのデモ参加者の影像】
パリはやっと夏がやってきて、最高気温が30度を越え、暑い。デモで賑わうパリ中心部から逃れブローニュの森の木陰で涼んで来た。
ブローニュの森には、水着姿で日焼けしようとしている若い女性3人がいて、私も人生で初めて、森の中で、上半身水着になってみた。これが案外気持ちが良い。まだまだ、人生初のことってあるんだなあ。
プレ•カトラン公園という初めての公園も見つけた。ブローニュの森の中に知らない場所がまだ、あったんだなあ。
パリはヴァカンスで人出も少ないのだが、閉まっている商店も多い。新型コロナの抗原検査をするため近くの薬局を利用しようと思っていたら、夏休みで閉まってしまっていた。
【閉まっているパン屋】
【閉まっているパン屋(左)と薬局(右)】
できないことに執着して誰かを攻撃したり、怒ったりするよりも、できることを楽しもう。水着姿でピーター・メイルの「プロヴァンスの12ヶ月」(フランス語版)を少しだけ読んだ。
【「プロヴァンスの12ヶ月」
同じ本がお借りした南仏のアパートにもあった】
南仏の乾いた土地のたくましい植物と違ってパリの木々や草花が優しく感じられた。