パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

Port-cros島のla Paludビーチ

 8月15日。フランスでは、Assomption(聖母被昇天祭)で祭日。日本では、終戦記念日で、お盆。

 私は、南フランスle Var県の離島Port-cros(ポークロ)の入り江にあるビーチla Palud(ラ パルド)にいた。数年ぶりに船に乗った。船旅そのものも気持ちよかった。ただし、船の中は、マスクしていない人がいても注意していなかったり、1メートル間隔は全然守られていなくて、新型コロナ感染リスク的には、ツッコミ所満載だった。

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  離島の人里離れたビーチとは思えないくらいビーチには人がいる。ビーチで、場所取り合戦。それでも、透明度の高い海、爽やかな風。すべてが心地よい。

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【この入り江にあるのがla Paludビーチ】

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 うん、良いところだ。水中眼鏡だけつけて魚と戯れながら、沖縄県竹富島を思い出した。海水の透明度は高いが、残念ながら、竹富島のように、カラフルな熱帯魚はいない。灰色、銀色、グレーのシマシマなどの魚が見れる。

 南仏沿岸でもたくさんの魚を見たが、日本では九州でも青色の魚を簡単に見ることができるのに、南仏では滅多に見ない。でも灰色やグレーの魚たちもシックで可愛い。この島の周りだけで200種類の魚がいるのだそうだ。

 魚と戯れるのに飽きたら、今度は、日の光が波と作り出す光の模様を見ながら泳ぐ。海の透明度が高く白い砂浜の部分があるのでできることだ。


 マクロン大統領夫妻もヴァカンスで、le Var県にいるのだそうだ。私たちの過ごし方とは違うだろうけど。

 ここにも何隻も、レジャーボートがいる。この日のニュースで、新型コロナの影響でアメリカ人やロシア人のお金持ちが来ないので南フランスのレジャーボートを借りる人が少なくて困っていると言っていた。船のレンタル料は1日約3000ユーロ(40万円)。うわぁ、さすが。

 私たちの旅は島の港に着いた後、このビーチまでリュックを背負い、スニーカーで山道を50分ほど歩いた。道は険しいがときどき、素晴らしい景色も見れる。(ときどき、素晴らしい景色の中にいる船の中の人が羨ましい。)

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【歩きながら見た景色】
 
 お金持ちにはお金持ちの、庶民には庶民の過ごし方。自然は平等に恵みを与えてくれる。

 パリとマルセイユでは新型コロナウイルスの感染者が増えている。パリでは本日から、以前より広範囲の場所でマスク着用義務、さらに10人以上の集会禁止となった。パリから離れてマスクなしでほっと一息ついてもいいよね。

 パリからも、日本からも遠く離れて、私は船の中でも、海の中でも、日本のお盆を想っていた。