パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

キッチン補修か改装に向けて東奔西走中

 キッチンの買い替えをしようと、部屋に合うキッチンを探しているのだが、なかなか、これだ! と決めることができない。優柔不断な性格というわけではない。

 

 台所が狭く、現在の作業台が複雑な形だったりで、なかなか合うものが見つからない。キッチンを見つけてもエレベーターに乗るか、狭い通路を通ることができるか、大きさも、課題だ。

 

 頭が爆発しそうな程の難問だ。

 

 今年7月に、IKEAに行ってこの問題を相談したことはこの日記でも書いた。3Dとパソコン入力がネックになったと書いたが、そもそもの部屋の形が長方形ではないので、規格に沿った直角しか入力できないIKEAの向きではないのだ。

 

 何ということだろう。部屋の壁が直角ではなく、約70度になっていたとは。今まで使っていて知らなかった。キッチンのtable de travail(作業台)がすごく複雑な形をしている。


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【恥ずかしながらキッチンはこんなに小さい】

 その複雑な形を紙に書いた。設計図のように。誰かがその形に作業台を切ってくれないだろうか? 

 

 しばらく前、DIYでお世話になったお店 leroy merlinに行って相談した。キッチンの作業台は長方形しかできないと言われた。郊外のleroy merlinまで行って尋ねてみたが、やっぱりダメだった。

 

 また、マドレーヌのIKEAに戻る。相談してみるが、やっぱり、最初にパソコンで3D作業をしないといけないみたいだ。IKEAの家具は長方形ばかりだし、ネットで長時間探し続けたが、自分の台所にピッタリ合いそうなキッチンが見つからない。長時間パソコン作業して、台所の見取り図や天井の高さ、コンセント、水道や水道管の位置まで入力、夢を描いて、最終的にIKEAの家具では取り付けられないと言われたら、時間の無駄だなあ。

 

 入力作業よりも先に、私もだいたい気になる製品決まっているので、IKEAのこのキッチン製品AやBは、壁にピッタリくっつけなくても取り付けられるかどうか、壁のここに水道管があっても取り付けられるか、そういう質問から始めてくれた方が私の時間節約になるのだが。。

 

 BOULANGERという電気屋にも行った。こちらは家電の販売だけでキッチンは扱ってないという。

 

 個人の業者にお願いするか、特注しかないかなあ。

 

 いろいろ見るのは発見でもあるし、勉強でもある。フランス語も覚えた。シンク(l'evier レビエ)の素材はアルミニウム(inox イノックス)よりも、黒や白がある花崗岩(granit グラニ)か樹脂(resine レジン)にしようかなと考えたりしている。

 

 あちこち行った途中、マドレーヌでは、ブラジル人たちのお祭りのようなデモをたまたま見た。


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 通りがかりにパリ13区で、近代建築の巨匠とも言われるル•コルビュジエ(1887~1965)が建てたアパートを見つけた。こんなのを見かけてしまうところがパリだなあ。


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 ル•コルビュジエは、65歳のとき、8畳ほどの面積に最小限寸法をテーマに、窓や家具の位置、そして備品や設備に至るまで緻密に計算され最少行動範囲を基準にした休暇小屋を南仏ロクブリュンヌに建てた。その地で亡くなった。


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 ル•コルビュジエも私と同じような問題を考え抜いたんだなあ。もちろん全然レベルは違うけど。

 

 うん、小さい台所だけど、きっと解決策は見つかる。フランスのキッチン事情、改装事情を知りながら、自分に合ったキッチンを探す旅である。ああ、長い旅になりそう。。