パリ徒然草

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パリ植物園でシャネルの展覧会


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 パリ植物園のminéralogie (鉱物学)ギャラリーで開催中のシャネルの展覧会に行きました。明日27日まで開催中です。


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 テーマはLa Beaute se cultive。「美は育てむ」「美は培う」「美は耕す」あるいは「美は教養を高める」とも訳せるでしょうか。

 

 歴史ある植物学の殿堂であるフランス国立自然史博物館とコラボレートする形での展覧会。シャネルの高級スキンケアに使われているヴァニラ、カメリア、高山植物アンティリス、野生植物ソリダゴなどの標本画や標本、図鑑などが博物館の協力で、展示されています。


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 栽培地であるコスタリカマダガスカル、南仏アルプスなどの畑や働く人の映像や植物の再現もあり、旅行気分が味わえました。展示の仕方も、写真も、映像も、とってもお洒落で、気持ちのいい空間でした。


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【これらの植物が研究を重ね独自の抽出方法と独特の配合によって美しい肌を作る美容液などになっていくのですね】
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 最後のお部屋が写真の古典技法シアノタイプ技法による植物の青写真をたくさん展示していて、説明を聞きながら5分間かけて青写真を作る実演を見ることができました。その青の色が深く、まるでアートのよう。現在の写真とは全く違う味わいがあります。


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 このシアノタイプ技法の植物の青写真をたくさん残した、植物学者で初の女性写真家、アンナ アトキンス(Anna Atkins、1799−1871)について知ることができました。こんな女性がいたんですね、発見でした。

https://fr.m.wikipedia.org/wiki/Anna_Atkins

 

 お土産はコットンでできた大きめのお買い物バックで、しっかりとした作り。役に立ってくれそうです。シャネルの情報誌もいただきました。


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 ネット予約は満席ということで、無料ですが、列に並ばないと入場できません。雨の日の平日午後でも2時間半待ちと聞き、土曜日午前9時半に到着。20人くらいしか待っていなかったのでラッキー、午前10時の開館すぐに入れるだろうと期待したのですが、1時間50分待って、午前11時20分入場。新型コロナウイルスの影響もあって入場を制限しています。

 

 天気は良かったのですが、風が吹き、とても寒く忍耐が必要でした。前の人は毛皮のついたダウン、後ろの人は分厚いウールのコートを着ていました。私のように薄手のジャケットを着ているような人はからだを震わせ手をこすり合わせながら待ちました。



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【午前9時半の植物園】


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https://www.sortiraparis.com/arts-culture/exposition/articles/229252-une-exposition-chanel-gratuite-au-jardin-des-plantes