パリ徒然草

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ディエップ3 港の風景

 新型コロナによる夜間外出禁止令午後6時は、旅行者にとって大変厳しいものだ。せっかくお天気が良くても、日の入りの見える浜辺にいても、日没が見れない。屋外にいることができない。

 


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【午後5時50分】

 ディエップでは窓から港の見えるアパートを借りた。

 

 午後6時にそのアパートに帰って、午後6時半には外を見たら、港に人がいなくて驚いた。

 

 だんだんと日が暮れていく港。


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 港の夜景は美しい。
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 翌朝、良く眠れなかったうえ、ボケたまま外に出た。急がないと朝日が登る。スマホだけ持った。まだ、誰一人いない。アパートの前に港のテラスがあって景色が良い。

 1枚、スマホで写真を撮る。

 この景色を独り占め。ご満悦。


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 さあ、朝日を待とう。


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 はい、もう1枚。

 少しずつ目が覚めてきた。

 あれ、ここは、どこ、私は誰、今は何年だっけ?今は2021年3月。新型コロナというものが出現している世界だよ。ぎ、ぎく。ぎゃー、マスクしてない。そして、両手を見る。コートのポケットを探る。鍵以外何も、持ってない。

 

 あー、朝日どころじゃない。まるで裸で出てきた気分だ。口を手で覆う。急いで引き返す。車が2台やってきた。あれ、あれ。どうしたことだろう。2台目にpolice(警察)の文字。絶対絶命…。手に汗。135ユーロの罰金か?。

 

 幸いにも呼び止められず家に戻ることができ、その後は外出禁止でもないのに、アパートに籠もって朝日を拝んだ。いや、まだ、寝ぼけていて、今のは夢だったのかも、しれない、とも、思った。

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 昼間の港も楽しい。港をいろんな角度から見るのは楽しい。


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 少し上から眺める港もいい。
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 漁船を見るのが好きだ。


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 車がある人なら、パリから日帰りで、行って魚介を買って帰る人もいるらしい。魚介が安く、特にホタテの産地で、朝市が立つ日もあったようだ。そういうことを全く調べていなくて、着いたのが月曜日で、市場も魚屋も滞在中、見かけなかった。