パリ植物園の牡丹が、たくさんの花を咲かせている。これらの牡丹は、日本の島根県にある八束町(現在の松江市)から寄贈されたもの。フランス語の説明板があって、そう書いてあった。
牡丹は、美女の代名詞。公園を訪れた人たちも、スマホでひときわ華やかな牡丹を我先にと撮影している。
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」。日本の江戸末期の都々逸を思い出した。
日本から、来た花なんだよ。凄いでしょ。きれいでしょ、と自慢したくなる。
Yatsukaの場所、ネットで調べて知りました。八束町は、日本一の牡丹の産地だったのですね。
牡丹に限らず、桜やポピーなどの花が咲き、4月半ばのパリ植物園は美しい。
人々が花に群がる蜂に見えたのは、私だけ?
黒澤清監督に「ダゲレオタイプの女」(2016)というオールフランスロケ、全編フランス語の映画があって、映画自体は、幻想的なホラー映画だが、一瞬だけパリ植物園の建物(上の写真の奥の建物と思われた)から庭が見えるシーンがあったことも、急に思い出した。
パリ植物園の花の美しさもだが、日仏交流が密かに花咲かせて、コロナ禍にもかかわらず人々の目を愉しませていることが嬉しくなってしまった。